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@NEK0CAT
大学で日本文学を専攻しています
  • 2026年5月23日
    完全自殺マニュアル
    「僕の知人に、それを飲んだら平気でビルから飛び降りちゃうほど頭の中がメチャクチャになっちゃう”エンジェル•ダスト”っていう強烈なドラッグを、金属の小さなカプセルに入れてネックレスにして肌身離さず持ち歩いている人がいる。『イザとなったらこれ飲んで死んじゃえばいいんだから』って言って、定職になんか就かないでブラブラ気楽に暮らしている」 思い詰めてしまうのは逃げ道がないから その逃げ道の一つが自殺である 本作は自殺をテーマとしながらも、生きるための逃げ道を示唆してくれている 人間は案外簡単に死ねてしまう存在であり、いざとなれば死ねるのだと理解しておくことは、生きることの閉塞感を緩和する だから、本作に著されたノウハウは、ストレス社会を生きる私たちにとっての一種のお守りのように機能していると思った
  • 2026年5月10日
    村上龍映画小説集
    「それをやってれば、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい、それができなかったら、あんたは結局、行きたくもないところへ行かなくてはいけない羽目になるわけよ」 『限りなく透明に近いブルー』と横繋がりの作品 70年代の日本の、社会の輪の外側にいる若者たちが描かれている 映画にまつわる記憶についてが描かれていて、私も作品に記憶を閉じ込めていきたいと思った
  • 2026年4月26日
    69 sixty nine
    69 sixty nine
    「人間は何にでも慣れるもんなんだね、手術にも麻酔にも、意識不明にも、慣れたよ、それで、ボクは、まあいいや、と思った、例えば、夏には、きれいなヒマワリやカンナが咲く、それを見るだけで、まあいいや、と思うんだ」 暗く反省しても誰もついてこない その通りだと思った  人生を楽しむコツはそこにあると思った
  • 2026年4月4日
    新装版 コインロッカー・ベイビーズ
    コインロッカーの外にはみたことのない世界が広がっているという希望 そしてコインロッカーをダチュラで爆破し、外へ飛び出す ハシはもう一度産まれたのだと思う 私もこのように生きたいと思った
  • 2026年3月24日
    落日
    落日
    人の営みは日が昇って沈むのと同じである 本作ではその中でも落日にフォーカスされていた 暗い内容だけれど、青春残像が垣間見えてどこか清々しさを感じた
  • 2026年3月3日
    14歳からの哲学
    「自分」というとき、それは脳や顔、体のどこかを指しているのではなくて、それらの総体をそう呼んでいるのだと思った 14歳からの、といえども決して簡単に書かれているわけではなかったが、なんとなく聞いたことのある学説が専門用語を用いない平易な言葉で書かれており読みやすかった
  • 2026年2月22日
    真夏の死
    真夏の死
    「翼」が印象的だった 互いに好意を持つ男女があるときそれぞれの背中に翼の存在を感じるが、その真相を確かめられないまま一方が空襲により死んでしまう その際の描写がとても良い
  • 2026年1月20日
    銃 (河出文庫)
    銃 (河出文庫)
    「銃」のラストの後味の悪さがそのまま「火」に持ち越され、引き摺り回され、気持ち悪さが充満しており良かった 特に「火」は家庭環境の再生産の話で、田舎出身の私がこの目で見てきた光景が描かれていて、現実とリンクした気持ち悪さがあった
  • 2026年1月10日
    瓶詰の地獄
    瓶詰の地獄
    死の香りがするロシアものの作品群 「死後の恋」の森林の中の場面の緩急具合が好きだった
  • 2026年1月1日
    イン・ザ・ミソスープ
    リスクを負うことを避け、ぬるま湯に浸かっている私たちは、まるで多様な食材が放り込まれた「ミソスープ」の中にいるようである
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