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@NEK0CAT
大学で日本文学を専攻しています。
文章を書く練習も兼ねて。
- 2026年8月24日
蹴りたい背中綿矢りさ読み終わったクラスの余り物の女の子が、同じく余り物である男の子と親しくなり、加虐性のエロティシズムに目覚める話 余り物たちが中心となって進む話で、無理にキラキラさせようとしないところがよかった 高校生のスクールカーストの話だけど、『霧島部活辞めるってよ』よりは断然読みやすかった そこがメインテーマではないのもあるけど - 2026年8月22日
- 2026年8月19日
四畳半タイムマシンブルース上田誠,森見登美彦読み終わった森見登美彦の作品を鑑賞すると、京都市内の下宿大学生になりたかったと思ってしまう 主人公は自身の大学生活を嘆いているけど、小津という素敵な親友と、楽しい友人たちに囲まれて、もう望むものはないだろとツッコみたくなる けど、幸せの最中にいて、その幸せに気がつくのって難しいんだろうな - 2026年8月17日
キッチン吉本ばなな読み終わったこの物語の本質は、「ムーンライト•シャドウ」のうららの、「でも、これ以上のつらさは多分ないんだよ。その人の限界は変わらないからよ。」「こういうのがまたあるのかっていやんなっちゃうっていう見方もあるけど、こんなもんかっていうのもあってつらくなくなんない?」という発言にあると思った つらく思えることであっても捨象してみれば過去に起きたことの繰り返しで、結局は一生を通して同じような出来事を繰り返すだけなのかもしれない - 2026年8月13日
白いメリーさん (講談社文庫)中島らも読み終わった初めて読む中島らもの作品 「夜走る人」という話のなかに、「私は少なくとも自分が「我々」の一部であると断言する自信はない」という一文がある 自分も同じ感覚を持ち合わせて生きていると思った 「自分たちで」「みんなで」というとき、私がそこに含まれているのか、不安になりながらここまで生きてきてしまった 本作の主人公は字義通り「我々」の一部ではなかったわけだが… - 2026年8月11日
一人称単数村上春樹読み終わった村上春樹の短編集 「品川猿の告白」が良かった 宿泊した旅館に人の言葉を話す猿がいて、その猿の生い立ちについて語らうという話 しかし翌日、受付に確認してみると、猿だけでなくその他諸々が存在しておらず、記憶が宙に浮いてしまう かと思えば仕事で知り合った女性が、その猿関連のトラブルに巻き込まれてしまう 陰になっている部分の想像が広がって良い読後感 - 2026年8月9日
風の歌を聴け村上春樹読み終わった村上春樹のデビュー作 「あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんなふうにして生きている。」 大学生の主人公と、その周辺の人物との日常の話 大学入学当初、サークルや学部、バイトなど、知り合う人が多すぎて一人一人と深く関われなくてもどかしかった そんなことを思い出した - 2026年8月3日
1973年のピンボール村上春樹読み終わった何もかもが繰り返される 新しい環境、初めての出来事、捨象してみると、それらは過去の出来事と同じである 大学に入学することも、就職活動をすることも、過去の体験の繰り返しだったように思う さよならポエジーの楽曲の歌詞が、この作品から引用されていたことを知った - 2026年7月31日
メンタルヘルスの道案内吉元洪,徳田完二,竹内健児読み終わったメンタルヘルスの入門書 人生を振り返って整理しようと考え、最近カウンセリングに通うようになったが、そこでの学びが体系的にまとめられている 例えば、現在の安定→過去の整理→未来、と人生を統合することや、苦手なものは、なるだけ改善させる努力をして、それでも改善しきらなかったものは他の何かで埋めることなど 自分のメンタルのマネジメント方法だけでなく、他者が困っているときの手の差し伸べ方までがおさえられており、最低限の知識をつけられたように思う - 2026年7月20日
完全失踪マニュアル樫村政則読み終わった自分に張り付いた仮面を叩き割り、新しい自分として生き直すための失踪 例えば大学生がリゾートバイトに行くのも、上記の意味では失踪と言えるのかもしれない 他人やコミュニティによっていつのまにか作り上げられたレッテルを剥がすことは難しい だったら新しい自分を作り上げて、上書き保存してしまえばいい - 2026年7月14日
西の魔女が死んだ梨木香歩読み終わった「魂は身体を持つことによってしか物事を体験できないし、体験によってしか、魂は成長できないんですよ」 私は最近自分磨きにハマっていて、外見だけでなく内面も磨こうとしている 言ってしまえば外見を磨いても、死んでしまうと全て台無しになってしまうが、魂は受け継がれるのだとおばあちゃんは言う 希望だと思った また違う生を受けたとき、自分やその周りの人が幸せに暮らせるよう、魂を磨き上げておこうと思った - 2026年7月10日
土の中の子供中村文則読み終わった主人公が求めていたものは克服だった フラッシュバックを繰り返す彼は、恐怖を作り出すことで意識の底にあるものと対峙し、乗り越えようとする しかし意識下にある希死念慮からは逃げきれていない 最終的に、父親の存在を自分の中で無かったものとする それによってトラウマを克服できたように描かれており、私は希望小説だと読んだ 自分の人生を自分で生きる、そんな希望をもらえた作品 - 2026年7月8日
何もかも憂鬱な夜に中村文則読み終わった自殺した友人、真下のノートに以下のような記述がある 「たとえばこんなノートを読んで、なんだ汚い、暗い、気持ち悪い、とだけ、そういう風にだけ、思う人がいるのだろうか。僕は、そういう人になりたい。本当に、本当に、そういう人になりたい。これを読んで、馬鹿正直だとか、気持ち悪いとか思える人に……僕は幸福になりたい。」 昔の自分を見ているようだった 自分は異質な存在で、自分の中にある暗い気持ちは、普通の人の持ち合わせていない、気持ち悪いものだった 自分のような人間の存在を理解できない人はなんて幸せ者なんだろうとまで思っていた そんな昔の自分までも救ってくれるような作品だった 主人公たちが保護されていた施設の施設長の発言は、彼らだけでなく読者である私たちにまで救いの手を差し伸べてくれた メタ的なことを言ってしまうが、著者である中村文則氏は、作中で「見返せ」と言いがちであるように思う 氏と、氏の脳内を代弁した施設長は、私に力強く生きる術を教えてくれるように思った - 2026年7月5日
スワロウテイル岩井俊二読み終わった元々は映画「スワロウテイル」の企画書として執筆されたたものだという 映画版を見てから、企画書を読むスタンスで読むとより面白いと思う 昔映画で観て胸元に蝶のタトゥーをいれたくなったのを思い出した タトゥーをいれることは、アゲハが言うように、魔法をかけるようなものなんだろうなと思う - 2026年7月2日
ペンギン・ハイウェイ森見登美彦読み終わった小学生の頃の夏休みの空気感漂う作品 私も主人公であるアオヤマ君と同様、冒険に出かけたことを思い出した そんなアオヤマくんの住む街には、ある日ペンギンが現れる アオヤマ君は歯医者に勤めるお姉さんがペンギンを作り出すのを目撃する 本作はそんなアオヤマ君がお姉さんを研究するという物語である 夏前に読みたい感じ - 2026年6月20日
地球星人村田沙耶香読み終わった「本当に怖いのは、世界に喋らされている言葉を、自分の言葉だと思ってしまうことだ。」 自分は普通で、周囲がどこかおかしいというのは、田舎出身の自分にも刺さる話だった 勉強することが悪とされていたり、自他境界がなく執拗に干渉されたりと、私が田舎で経験したいやだったことたち、そしてそれにより不調をきたしてしまったことを思い出した 本作にでてくる「宇宙人」たちは「工場」からは逃げきれていない 最終的に彼らは、逃げるのではなく復讐を果たしてしまい、完全な「宇宙人」となった 現代を生きる私たちは、多様性という言葉により「工場」に直面する機会が減った しかしその一方で、未だ多様性を理解できていない人が存在することも知っている 「多様性を受け入れないという多様性もあるのでは」という声もあるが、それは多様性ではなく排除である 多様性がより広範に受容され、生きやすい世の中になることを望んでいる - 2026年6月14日
永遠の0百田尚樹読み終わった歴史の授業で習った史実の、その陰惨な内情が描かれていた 戦争を知らない私はあまりの凄惨さに閉口した 改めて、いまこうして生きていられているのは先人の方々のおかげで、国のために戦った兵士たちに敬意を払わなければならないと感じた 10年以上前に映画で観たことがあったけれど、当時小学校低学年だった自分には難しかった 大人になってから子供の頃に触れた作品にもう一度触れてみると面白い - 2026年6月6日
夜のピクニック恩田陸読み終わった高校生の頃の対人関係の緊密さを思い出した 私はどちらかというと人と関わる時はある一定の距離を保っておきたいから、大人になった今の方が生きやすいが、それはそれとして、子供の頃のあの距離感を思い出し、ノスタルジックな気持ちになった 就活で自分のことを見つめる時間が多くてしんどくなってしまっていたから、本作で主人公たちが自分と向き合う姿を、頑張れと応援しながら読んでいた - 2026年5月23日
完全自殺マニュアル鶴見済読み終わった「僕の知人に、それを飲んだら平気でビルから飛び降りちゃうほど頭の中がメチャクチャになっちゃう”エンジェル•ダスト”っていう強烈なドラッグを、金属の小さなカプセルに入れてネックレスにして肌身離さず持ち歩いている人がいる。『イザとなったらこれ飲んで死んじゃえばいいんだから』って言って、定職になんか就かないでブラブラ気楽に暮らしている」 思い詰めてしまうのは逃げ道がないから その逃げ道の一つが自殺である 本作は自殺をテーマとしながらも、生きるための逃げ道を示唆してくれている 人間は案外簡単に死ねてしまう存在であり、いざとなれば死ねるのだと理解しておくことは、生きることの閉塞感を緩和する だから、本作に著されたノウハウは、ストレス社会を生きる私たちにとっての一種のお守りのように機能していると思った - 2026年5月10日
村上龍映画小説集村上龍読み終わった「それをやってれば、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい、それができなかったら、あんたは結局、行きたくもないところへ行かなくてはいけない羽目になるわけよ」 『限りなく透明に近いブルー』と横繋がりの作品 70年代の日本の、社会の輪の外側にいる若者たちが描かれている 映画にまつわる記憶についてが描かれていて、私も作品に記憶を閉じ込めていきたいと思った
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