何もかも憂鬱な夜に

14件の記録
- よしかわ@yoshikawa2025年5月17日読み終わった読み終わった後、世界が静かになった気がした。ずっとサーーと耳鳴りがなっている感覚がする。 最後の山井と僕の会話と、その直前の主任が見せた手紙が対になっている気がした。 人は簡単に自分よりも弱い人を殴れるんだ。山井を殴っていたやつも、山井も、手紙を書いた人も変わらない。
- ぶんな@bunna2025年3月31日どうせ人は死んじゃうのにどうしてしんどい思いをして生きる必要があるのか。という問いに悩まされたことがある。この本を読んで、私自身に価値がなくても私の命には価値があるのだ、と知ることができてよかった。
- Puok読書室@kochisa2025年3月23日読書記録25-3 施設で育ち刑務官の職を務める主人公 担当する未決囚の若い男性は死刑を迎えようとしているが、そこには語られていない隠された事があるのか? 読んでいる間中ずっと憂鬱な闇に呑み込まれているようだった 「僕は人を殺した男で、そのような人間が、本を読んでいいのか-どのような人間でも、芸術に触れる権利はあると主任は言ってくれた」p184 終盤に記されるこの言葉と作中に登場するバッハの音楽になんとか救われた気持ち 重大犯罪と死刑制度を描く、暗い霧の中を彷徨うような作品