
めもり
@memor1s_book_report
2026年7月8日
ようやくカナダに行きまして
光浦靖子
読み終わった
面白かった。
ルセラフィムの宮脇咲良さんがインスタのストーリーで「6月に読んだ本」を紹介していて、そこに光浦さんのエッセイが複数冊あったのが気になり読み始めてみた。
カナダに語学留学していたのは知っていたけれど、それがコロナ禍での出国だったことを知り、英語がままならない状態でのPCR検査や隔離措置、オンライン必須になっていた当時の海外情勢を知れてとても読み応えがあった。
コロナ禍の海外という時事書籍としても面白いし、鋭くも実直な文章でクスッと笑ってしまう楽しさ、海外旅行でトラブルを経験した身としては激しく共感してしまう言葉が分からない伝えられないもどかしさ、当時はより酷かったであろうアジア人・女性への世間の当たりの強さの具体例を見せられてちょっと悲しくなったり…など読み手を感情のジェットコースターにさせる要素満載な本書。
順風満帆とは言えず『言葉もままならない、肩書きも使えない、人間そのものの勝負になった時、私は弱い』と涙を流していた光浦さんが、それでも前を向いて歩いていく姿に胸を打たれた。
山あり谷ありな回想記だったけれど、最後のエピソードをカラー写真付きで読めて良かった。心温まる最高の締めでした。
【追記】あと、突然の西加奈子さんの登場にビックリ。
最近までカナダにいらしたことを私は知らなかったので、「西加奈子さんって、あの西加奈子さん!?」って検索かけちゃいました。