読書日和 "祖母姫、ロンドンへ行く!" 2026年7月9日

祖母姫、ロンドンへ行く!
80代の愛すべき祖母の「お姫様のようなロンドン旅行がしたい」という一言から、一族総出で支える豪華なイギリス二人旅が始まる、笑って泣ける実録エッセイ。 往復は日本の航空会社のファーストクラス、宿泊はロンドン中心部の五つ星ホテル。はぁ、うっとり。最初は小説だと思って読み始めたので、実話ベースだと知って二度驚いた。ロンドンにそごうや三越があった頃、日本にもまだ勢いがあった時代。そんな空気まで伝わってきて、なんとも羨ましくなった。 祖母の揺るぎない自己肯定感や、ティムをはじめイギリス各所で出会う人たちの温かなもてなしに、何度も笑って、何度もほろり。自信とはどう育まれるのか、謙虚とは何か、人をもてなすとはどういうことか。旅エッセイでありながら、人生の姿勢について教えられる場面が多かった。 オリエント・エクスプレスにもいつか乗ってみたいし、本場のアフタヌーンティーも体験してみたい。旅心をくすぐられるだけでなく、「年齢を重ねるって素敵だな」と思わせてくれる一冊だった。 心に残った言葉をメモ。 *** 大切なのは、お祖母様には何ができないかではなく、何をご自分でできるのかを見極めること。 *** 何でも全力投球だから、全方位自信があるんだ。 *** オパールはたくさんの色が入っているから、たいていの服に合う。旅行にぴったりだから、覚えておきなさい。 *** 謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ。 *** 楽をせず、努力をしなさい。いつも、そのときの最高の自分で、他人様のお相手をしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手をする。それが謙虚です。
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