みや子 "盲目的な恋と友情(新潮文庫)" 2026年7月9日

みや子
みや子
@miya1989
2026年7月9日
盲目的な恋と友情(新潮文庫)
ファイア・ドームが気になるけど、辻村深月先生の作品に触れたことがない ということで、よくオススメされているこの作品を拝読 よくある男女ドロドロものかと思って読み始めたらちょっと違った 辻村先生の作品に持っていた漠然としたイメージとは正反対の作品だった まず、私には茂実が被害者に見えた こういうのって男が特に酷いってイメージあったけど、この作品はとにかく茂実が可哀想 最低男の素養はあったんだろうけど、菜々子にいいように扱われて、蘭花に甘やかされた結果もっとダメになって、最終的には留利絵に突き落とされる、と 何とも哀れな男だなというのが私の感想になった てか蘭花の、自分の彼氏にまとわりつく女のことを悪霊に取り憑かれてるって表現したところがめちゃくちゃ好き よりによって悪霊かよって あと留利絵 ゆっくりと時間かけて変質していく様子が圧巻だった ただ話が合っただけ、されど話が合っただけなんだよなー 人間関係希薄な人って、たったこれだけのことでも転がるように勘違いしていっちゃうもんな わからなくもないよ 最初は自分よりも上と見上げた存在を、最終的には自分よりも下に見ている感じが怖かった 留利絵の肥大していく自我が恐ろしい 普通、こういう面倒くさい男女ものって読んでてイライラしてくるんだけど、辻村先生のお話は全くイラつくことなく読めた スッと入ってきてあっという間に読み終わった たぶん結末込みで想像を超えてきたから、読み終わった後の全てひっくり返された感がすごかった そ、そうくるのかっ!って 仕事なかったら秒で読み終わっちゃってヤバかったと思う よくあるドロっとした男女関係をさらに煮詰めてコールタールみたいにしたような話だった 特濃だったなー 解説にもあったけど、美波視点のこの3人の話が見てみたい
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