ゆう "神曲 地獄篇" 2026年5月29日

ゆう
ゆう
@fleurs_wisteria
2026年5月29日
神曲 地獄篇
神曲 地獄篇
ダンテ・アリギエリ,
原基晶
好き度☆☆☆☆ おすすめ度☆☆☆☆ ・全部に意味があって緻密で、すごい 確かにこれはすごい 世界史の教科書に絶対出てくるタイトルだけど、一回読んでみてよかった ・と同時に、登場人物は神話や歴史上の人物からダンテと同時代のフィレンツェの貴族たちまでかなり幅があり、なんなら後者の方が分量としては多めにも感じられることから、大きなテーマの中で卑近な内容を扱っているようにも思えてちょっとおもしろかった ダンテにとっての“世界”はフィレンツェだったからなのか…… 神曲の地獄に知り合いを登場させているのはダンテの私怨ではとよく言われているがそうではない、とこの版の訳者は言っているけど、私怨でないとするのであれば、知っている人々の生前の行いをもとにダンテが神に代わって罰していることになり、それはそれで結構傲慢では……?と思った ・教皇批判、教会批判が想像以上に痛烈でびっくりした こんなの書いて大丈夫だったんだ ・ベアトリーチェは〈神の恵み〉という語義上の名前であって、よく言われる「永遠の恋人」ではない、という説に現在はなっているというのはなかなか衝撃的だった でも他にも神の恵みを意味する名前ってそこそこあるし……? TheodoreとかDorotheaとか……? でもBeatriceにしたってことはね……?とか考えてしまうのだけどどうなんだろう ・昔フィレンツェに行ったとき偶然ダンテの生家に通りかかったことがある 当時はあまりよく知らなかったので特に何の感慨もなくほうほうと思って通り過ぎたけど、不在中に追放されたまま結局一生帰れなかったことを改めて考えると感慨深さが今更ながら変わってくる その後の人生で平和を第一に考えていたというのも、平和になってフィレンツェに帰りたかったからだろうし…… ・現在煉獄篇を読んでいます
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