DN/HP "灰の王" 2026年7月9日

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2026年7月9日
灰の王
灰の王
S・A・コスビー,
加賀山卓朗
「たとえ兄と弟が助けはいらないと言っても、ネヴェアはいまのひどい事態を解決する方法を見つける。これまでもそうしてきた。それは人生が彼女に与えた運命だった。自分を助けることはできなくても、兄弟を助ける、そのことだけはできる。」 1/3位読んで、地元でトラブルを起こした弟はお人よしで無責任だし、そのトラブルを解決しようとした「主人公」、都会から帰ってきたエリート兄貴はさらにトラブルを大きくするし、家父長制とか女性蔑視を内面化している雰囲気もあるし(みたいなヤダみをしっかり感じるのはよく書けた小説ということでもあるけど)、物語もドライヴしはじめないし、ちょっとダルいかも、と思いはじめたところで、完全に「脇役」として読んでしまっていた妹に関するこの描写である。結構あがった。まあ、「自分を犠牲にしても家族を助ける女性」というの設定はちょっとアレかもだけど、タイトルの「灰の王」というのは家族が経営している火葬場にもかかっているわけだけれど、その火葬場を今取り仕切っているのは、そもそもその妹だ。つまりここからは「灰の女王」たる彼女の物語としても読める、かもしれない。期待。
灰の王
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