
ゆい
@no1sin
2026年7月9日
読み終わった
>その一声でアリさんたちは気づいてしまう。なぜお国の役にたつことをしなければならないのか?有益な臣民にならなくてはならないのか。役にたつってだれのため? 一握りの権力者だ。自分の生ではない、他人の生をいきさせられるのだ。もちろん、おまえは使えるなといわれてホメられたらすこしはうれしい。だけどそんなことをしていたら死ぬまでこきつかわれてやりたいこともできやしない。まさにラ・フォンテーヌの若いころだ。文学なんて、詩歌なんて、なんの役にもたちやしない。だけどセミの一声を聴いてしまったら、だれもが小躍りせずにはいられない。無用で上等。将来を投げすてて、無我夢中でおどりだす。歌をうたって?そりゃけっこうな。それじゃこんどはおどろうか。(P.263)
