
sum.
@sepjira_330
2026年7月10日
劇場という名の星座
小川洋子
読み終わった
劇場に携わる様々な人々にスポットをあてた短編八編。舞台で活躍する俳優たちよりも、案内係や幕内係など、目立たず影で支える人たちの物語が多いのがとても小川さんらしい。各話で登場した人が他の話でそっと登場する仕掛けも良かった。「内緒の少年」で出てきた、ずっと劇場の中をさまよっている少年の最後が温かくて。
何よりも装丁が大好きな本。表紙も綺麗なのだが、見返しやスピンの色に、作中でも語られる帝劇の客席の色、古代紫に寄せた濃い赤紫が使われている。観客席から物語を観るような心地にさせてくれる粋な配色。
加えて帯の煽り文句がかっこいい。「光と闇、生と死、絶望と愛── 世界のすべては、ここにある」
何食べたらこんなの思いつくんだろう。拍手を送りたい。




