
鈍獣
@whale_in_da_room
2026年7月10日
サタンタンゴ
クラスナホルカイ・ラースロー,
早稲田みか
読んでる
なんかわからんけどグッとくるな
“とはいえ腹の立つことはちょくちょくあるわけで、そういうときには、他人の目に触れぬよう、この場所にこもって怒りを発散させていたのである。そういうときであっても、器物を損壊しないよう配慮を怠らず、壁を蹴りつけるか、せいぜいのところ「くたばりやがれ」とばかりに空っぽのケースを鉄扉に投げつける程度だったが、今は店内に漏れ聞こえるやもしれず、それはできなかった。それで、例によって例のごとく、この時も数字の世界に逃げこんだ。数字は、どこかしら神秘的な明白性と、愚かしくも不当に過小評価される「高貴な単純性」のふたつを備えており、「この先に見込みあり」と思える背筋がぞくっとする瞬間を与えてくれるからだ。”

