
shiori
@shiori_417
2026年7月7日
夏帆
村上春樹
読み終わった
明らかに新作なのに、読んでいてどこか懐かしい気分にすらなるというか、仮に著者名を伏せても、数ページ読んだら「これは村上春樹作品だ」って確信できるのって、改めてすごいことだよなぁ。
今作は村上春樹はじめての方も、とても読みやすいんじゃないかと思う。
(Xで「『夏帆』が村上作品初読で、他のも読んでみたいと『ノルウェイの森』とかに手を出すと期待と違うというか大変なことになる」みたいなポストを見て、首がもげるほど頷いた笑)
また、過去作を読んできた人には「あ、これあの作品へのセルフオマージュ?」って箇所がたくさんあり、ニヤニヤできます。
これまで対峙を避けてきた問題とも、いつかは対峙しなければならなくなる。それを乗り越えなければ「現実」の人生を生きてはいけない。
個人的に、これまでの作品の中で一番、メッセージ的なものを受信できたかもしれない(著者の意図と合ってるかは分かりませんが)。
第四章の「守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン」てタイトルすごい好き。シュルレアリスムの絵のタイトルとかにありそう。
そして守護天使って素敵なコンセプトだなぁ。
今回は「やれやれ」が出てこないな…と思ったら、279ページまで来て初めて出てきて「キター!」ってなってしまった笑
村上作品からしか得られない栄養ってありますよね…
この作品の執筆前に入院してすごく痩せてしまったというお話をインタビューで読んだけど、お元気になられて、そしてまた作品を書いてもらえて本当によかった。
出版不況と言われて久しい中、これだけ多くの人が、同じ時に同じ本の話をしているって奇跡に近い。
いつまでも元気で、まだまだたくさんの物語を書いていただきたいです。
