
704h
@704h
2026年7月10日
裏庭
梨木香歩
読み始めた
半分くらいまで読んだ。面白い!
最近読んだ新潮文庫のアンソロジー『プレゼント』掲載の梨木香歩作品が面白かったので、他の作品も読みたくなり探したところ、本作がバーネットの『秘密の花園』に影響を受けているとのことで、興味を持って読んでみた。
児童文学の中でも『秘密の花園』はとても好きで、異世界に迷い込みトラウマに打ち勝って帰ってくる「行きて帰し物語」と、運命に選ばれた英雄が苦難の末に世界に平和をもたらす「英雄譚」という児童文学の二つの王道を、庭のあるお屋敷という小さな舞台にものの見事に収めてしまったところがとても痛快だった。
『秘密の花園』と比べると本作はファンタジーに寄せている。まだ半分しか読んでいないのだが、宮崎駿の『君たちはどう生きるか』が影響を受けたジョン・コナリーの児童文学、『失われたものたちの本』が近いかもしれないと思った。日本ではあまり馴染みがないのかもしれないが、いわゆるYA(ヤング・アダルト)小説だと思う。
当たり前だが、読んでいて児童文学にお詳しい方なのだと感じた。庭をテーマにしているだけあって草花の名前がよく出てくるし、異世界への導入やキャラクターの描き方などに日本でファンタジーを描く気概を感じた。後半も楽しみ。

