
M市のR氏
@aoi-honmimi
2026年7月9日
闇の奥
ジョウゼフ・コンラッド,
黒原敏行
読み終わった
かつて、貿易会社で蒸気船の船長として雇われた船乗りマーロウは、象牙の交易が行われていたコンゴでの出来事を語り始める。
奴隷労働と病に苦しむ黒人たち、志は低いが自身の出世のために互いに腹の探り合いをしている現地の社員たち。そんな彼らが噂する謎の人物クルツ氏にマーロウは興味を引かれる。
やがて船は密林の奥へと進んで行き、自分たちが支配していると思われていた場所の原始的な恐怖に襲われる。そして果たされるクルツ氏との対面。
作中には、貿易会社の本社で編み物をしている二人の女、頭を測る医者、コンゴの出張所で不自然なほど身ぎれいにしている会計士、クルツ氏の信奉者の道化師の姿をしたロシア人青年というどこか奇妙な人々が登場するが、彼らにはどんな意味合いがあったのだろうか。
本書が植民地主義のみならず、人間の根源的な闇をも描いている話だということは分かるが、それではどんな話だと問われると困ってしまう。
