闇の奥

闇の奥
闇の奥
ジョウゼフ・コンラッド
黒原敏行
光文社
2009年9月1日
6件の記録
  • abu
    abu
    @abu_abu
    2025年10月4日
    解説が読み応えある。
  • CandidE
    CandidE
    @araxia
    2025年9月29日
    めっちゃいい、めっちゃ面白い。訳もわかりやすい。読後感がボワボワして素晴らしい。構造がスマートでとても素敵。 虚構の連鎖と意味の増幅装置の中心に「闇の奥」はあって、それは深淵であり、無限だと思った。The horror! ーーーーー 以下、ネタバレを含む。 ーーーーー 『闇の奥』は、理解の届かぬまま進んでいく、その物語構造自体に魅力がある小説だ。 クルツは実像ではなく伝聞によって膨張し、最後まで輪郭を結ばない。読者は説明を与えられず、ただ宙吊りにされる不穏のみが募る。この「不完全さ」こそが、逆説的に作品の完成度を高めているように強く思う。 例えばこの構造を象徴するのが、ジャングルの奥地に突如現れるロシア人。弓矢の雨をかいくぐって登場し、クルツの使者かと思えば、単なる信者であり、ただただ狂気に魅せられた若者にすぎない。その「脈絡のなさ」が小説全体をぐらつかせ、不気味な余白を生む。秩序への期待を攪乱する異物の登場によって、クルツはもはや「人物」ではなく、「信仰や噂を増幅する装置」として機能する。実体は遠ざかり、神話が肥大化していく。 そして終盤にて、クルツはついに掴みどころのないまま舞台から退場し、物語は見事に宙吊りまま幕を閉じる。説明を求める欲望そのものが物語を駆動し、その軌跡は入れ子のように無限へと開いていく。読者は奥へ奥へと進むが、あるのは新たな謎だけだ。 虚構の連鎖と意味の増幅装置の中心に、「闇の奥」は存在する。それは深淵であり、無限である。このホラーめいた構造こそ、本作を秀作たらしめる美しさだと私は思う。
  • abu
    abu
    @abu_abu
    2025年9月25日
    読み始めたら面白くて止まらない
  • walkalone77
    walkalone77
    @walkalone77
    2025年5月27日
    本日お迎えした本
  • 甲賀
    @ko-ga
    2025年3月29日
  • 羊男
    羊男
    @Sheepman
    2025年3月7日
    ‘The horror! The horror!’
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