
ベンケイ
@benkei0127
2026年7月9日
美学への招待 増補版
佐々木健一
読み終わった
ああ、これは名著!美学という学問の過去、現在、未来が新書のコンパクトさで一望出来る。とは言え記述は時系列な美学史ではない。日常の身近な事柄から、美学的課題が抽出され、その語りのうちに近代美学の成果と批判、さらに新美学の展望が見出される。
忘れもしない、旧版の刊行は2004年3月末。その年、私は拙い卒論を書き終え、京都の私大の美学•芸術学専攻を卒業し、就職した。入社式に向かう新幹線の駅の書店で、出たばかりのこの本を買った。が、どういう訳か、それから20年以上読まずじまい。社会や生活に揉まれるにつれ、いつのまにか自分のなかで美学は学生時代の青臭さの象徴となり、近寄り難くなった。その間に本書は増補版に生まれ変わっていた。
久しぶりに、青春に触れた気がした。
