美学への招待 増補版

21件の記録
- セオアヤ@seosaaan2025年8月12日ちょっと開いた数年積んでた。 小田部胤久『西洋美学史』の18章の末に文献案内として載っていたので、関係しそうなところだけ読んでみた。 前提として、『西洋美学史』18章を読んで、ダントーはポップアートを芸術史の終焉に位置付けたとのことだったが、ピンと来なかった。 むしろ芸術史の終焉はデュシャンのレディ・メイドではないのか? その問いを解消するために、該当箇所だけ読んでみた。 本書はこの疑問に答えていた。 ダントーはそれまで頭の中で無定形に考えていた「芸術とそうでないものを分けるのは何か?」という問いが、《ブリロ・ボックス》を見たタイミングで顕在化したのではないか。 この問いは《泉》の時点で建てられる問いのようにも思うけど、ダントーにとっては《ブリロ・ボックス》がそのタイミングだったんだろう、というのがこの本の回答だった。 今の目から見たら確かに《泉》だろと思うけど、なんというか哲学者も人間なんだな、と思った。
- つばめ@swallow32025年7月12日読み終わった藝術の"古典の高人気、現在作品の不人気"はたしかに不自然なことだなあと思った。 本の中でもふれられてるけど、古典は感覚的に美しいと思えるけど、現代アートは知識があって美しいと思うところにハードルの高さがあるよなあと思う。