
euy
@euy
2026年7月10日
夜明け前 第1部 上
島崎藤村
読み終わった
とりあえず第一部の上巻を読了!
めちゃくちゃおもしろい。幕末の物騒な雰囲気や、その頃の人々の心の動きがよく伝わってくる。筋だけ追わせるようなエンタメ小説じゃなくて、過去の日本のありのままの様子や、一人の人間の思想の変遷を描き出そうとしてて、これまで読んだ歴史小説(あんまり多くないけど)の中ではかなり好きな部類かも。
主人公・半蔵もまじめで勉強家で好感が持てる。
しかし平田門下に弟子入りしてるって言っても、基本的には一人で篤胤の本を読んでるだけなのかー。
「先師と言えば、外国よりはいって来るものを異端邪説として蛇蝎のように憎みきらった人のように普通に思われているが、『静の岩屋』なぞをあけて見ると、近くは朝鮮、シナ、インド、遠くはオランダまで、外国の事物が日本に集まって来るのは、すなわち神の心であるというような、こんな広い見方がしてある。先師は異国の借り物をかなぐり捨てて本然の日本に帰れと教える人ではあっても、むやみにそれを排斥せよとは教えてない。」