
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2026年7月10日
黄金の少年、エメラルドの少女
イーユン・リー,
篠森ゆりこ
まだ読んでる
「獄」を読んだ。代理母の話。
夫婦と娘一人の三人家族で中国からアメリカに移民して、その娘を16歳でその娘を喪った夫婦が代理母に自分たちの子どもを生ませることにして、中国南部の田舎で代理母を探すところからはじまる。
夫は医師なのでコネと金がものをいう中国なら代理母が生んだ子どもを自分たちの子としてアメリカに連れ帰ることは比較的容易な立場である。
代理母のことを生きた保育器と表現しているのはグロテスクだなとおもった。
妻の一蘭代理母と一年間一緒に暮らし代理母の生活を見張るというなかなかしんどい役回りを担当することに。
代理母になった扶桑は22歳で息子を一人生んだがさらわれてしまって、子どもはいない。
扶桑自身の過酷な子ども時代(父親が乞食夫婦に扶桑を10年間貸し出して持参金が貯まったところで乞食夫婦が死に、見知らぬ男が扶桑を田舎の夫婦に売りその夫婦の息子の嫁にされて息子を生んだ)や教育を受ける機会がなかったことなど、一蘭とは育ってきた換気が違うな〜という感じだった。
それでも双子の妊娠というかりそめの絆で結ばれて仲良くやっていけそうな感じになった矢先に思いがけないことが起き、扶桑がお腹の双子をまるで人質のように扱うと脅したところは圧巻だったな。
契約やお金のやり取りがあったとしても気持ちを裏切られたと感じた時に反故にするくらいの反撃はできて然るべきだと思ったので。
タイトルの「獄」もとても効いてて読後感が後を引くというか、このあと扶桑と一蘭と扶桑のお腹の中の双子はどうなったのかずっと考えてしまう。









