黄金の少年、エメラルドの少女
40件の記録
Ayako@aya_rb2026年8月4日買った古本で買ったきれいな状態でうれしい。 『理由のない場所』、『自然のものはただ育つ』は、取り寄せ失敗…… 増刷してくれないのかなあ。こちらも古本で探さなくては。








もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月30日読み終わった表題作『黄金の少年、エメラルドの少女』を読んだ。 すごく好きな物語で最後のページで泣きそうになってしまった。 英題は『Golden boy, Emerald girl』なのだが中国語で「金童玉女=お似合いのカップル」という表現があるそうで、それを英語にしたタイトルを邦訳する際に『黄金の少年、エメラルドの少女』としたらしい。 他の言語ではどのように訳されたのか興味ある。 高齢の女性教授とその中年の息子と教授の教え子の中年の女、三人の物語で息子と教え子が結婚したらいいと教授は思っているが本人たちはその気がなく、「お似合いのカップル」という意味のタイトルを付けた意味とは?と考えながらそれぞれの一人称語りを読んでいくうちに、何という愛のある結末だろう!イーユン・リー!大好き!と思って本を閉じた。 訳者あとがきの篠森ゆりこさんの解説が的確なのでどの短編も楽しむことができ、読み終わるのが本当にさみしい。 文庫版には松田青子さんの解説も収録されているので、読了後に読むとちょっとした読書会気分になれるのも良い。 文庫版に解説が付く文化っていいよね!









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月29日まだ読んでる「流れゆくとき」と「記念」を読んだ。 「流れゆくとき」は1行目から「家の裏庭で義姉妹の契りを結んだ」とはじまるので、何事!?と思いながら読み進めると、50年前に13歳の愛林と梅と蘭が当時としては封建的であると廃れていた慣習となっていた義姉妹の契りの儀式をしたシーンだった。 家からこっそり持ち出した白干(強い酒)を少しすすってから地面に流し、一生離れないと誓っていた。 血の繋がりよりも義姉妹、義兄弟の関係を大切にするらしい。 その後、写真館に行き3人で写真を撮ってもらっていた。 写真館の写真技師は西洋のカメラで商売をしていたかどで紅衛兵に殺されてしまったのだが物語の本編には関係なく淡々とその事実を示す一文が差し込まれていた。 現代になって孫娘とその日撮った写真を見ながら義姉妹の契りを結んだ3人はそれぞれ生きているけど会っていないことやその理由が明かされる。 結構びっくりすることが起きてて、疎遠になるのも仕方がないと思った。 愛林、蘭、梅の中でそれぞれに一番『借り』があるのは誰なのかを読み終わって考えたがなかなか結論を出すのは難しい。 「記念」は若い女に自分の妻(故人)の面影を勝手に見出して話しかけたジジイが出てきて、妄想を彼女に投影しながら薬局までついてきちゃうのがとてもキモかった。 若い女は拷問を受けて精神が崩壊してしまった青年の世話をしに彼の実家に足繁く通っているのでジジイにかまっている暇はないのだけど。 薬局で彼女がコンドームを買ったところでジジイがブチ切れて、薬局の人がすべらせたコンドームの箱が床に落ちたところを踏み潰して説教までしていて、どこまでも勝手だった。 たまにこういう完膚なきまでにキモいジジイが出てくると私のテンションは謎に爆上がりしてしまう。 多分キモいジジイが美文で描写されてもキモいままであることが好きなんだと思う。 あと一編しか残っていなくてさみしい。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月10日まだ読んでる「獄」を読んだ。代理母の話。 夫婦と娘一人の三人家族で中国からアメリカに移民して、その娘を16歳でその娘を喪った夫婦が代理母に自分たちの子どもを生ませることにして、中国南部の田舎で代理母を探すところからはじまる。 夫は医師なのでコネと金がものをいう中国なら代理母が生んだ子どもを自分たちの子としてアメリカに連れ帰ることは比較的容易な立場である。 代理母のことを生きた保育器と表現しているのはグロテスクだなとおもった。 妻の一蘭代理母と一年間一緒に暮らし代理母の生活を見張るというなかなかしんどい役回りを担当することに。 代理母になった扶桑は22歳で息子を一人生んだがさらわれてしまって、子どもはいない。 扶桑自身の過酷な子ども時代(父親が乞食夫婦に扶桑を10年間貸し出して持参金が貯まったところで乞食夫婦が死に、見知らぬ男が扶桑を田舎の夫婦に売りその夫婦の息子の嫁にされて息子を生んだ)や教育を受ける機会がなかったことなど、一蘭とは育ってきた換気が違うな〜という感じだった。 それでも双子の妊娠というかりそめの絆で結ばれて仲良くやっていけそうな感じになった矢先に思いがけないことが起き、扶桑がお腹の双子をまるで人質のように扱うと脅したところは圧巻だったな。 契約やお金のやり取りがあったとしても気持ちを裏切られたと感じた時に反故にするくらいの反撃はできて然るべきだと思ったので。 タイトルの「獄」もとても効いてて読後感が後を引くというか、このあと扶桑と一蘭と扶桑のお腹の中の双子はどうなったのかずっと考えてしまう。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年7月6日読み始めた長編を読める気がしないので短編中を。 「優しさ」を読んだ。 愛と何なのか、優しさとは何なのか、愛を返せない相手には借りを作ることになるというのはなるほどと思った。 魏中尉が主人公に向ける興味や関心は何だったのか、なつかない部下を手懐けたい欲求だったのか、組織で権力を持つとそういう感情が湧くのかもしれない。









m@kyri2026年3月10日読み終わった@ カフェ孤独であることを静謐に受け入れる、孤独なままで生きる、それを誰にわかってもらおうとも思わない リーの小説に書かれる孤独の形が心地よいと思う だけど、孤独でも愛に満ちている 孤独であることと、だから人を愛さないというのはまた違う 孤独であろうと愛はそこにある 「獄」と「黄金の少年、エメラルドの少女」がやっぱり好きだな




Anna福@reads--2503092026年1月25日読み終わった孤独と痛みと愛が魂レベルで感じられる短編集。「獄」、「火宅」、「流れゆく時」が特に良かった。 先月新刊『自然のものはただ育つ』を書店で手に取った。冒頭で、次男も自死でなくされたことを知り とても読む勇気は出なかった。



Anna福@reads--2503092026年1月19日読んでるメモ: 韋応物「胡馬」(詠物詩) 胡馬嘶風沙, 漠南來向北。 胡天八月霜, 塞草無人色。 異民族の馬が 砂と風の荒野で嘶きながら、 砂漠の南から北―― もはや定かでない故郷の方角へと走る。 八月だというのに 胡の空には霜が降り、 塞外の草原には 人の気配も、温もりもない。 短編『獄』 娘が死んでからよく浮かんでくる古代の詩→ 「匈奴のはぐれ馬が砂漠の片端を迷いながら駆ける」 文中に感情表現がない分、余計に悲しみや空虚さ、孤独感がくっきりとしてくる。 この詩を調べて知ることにより奥行きが広がる。




































