都麦 "わかりあえないことから──コ..." 2026年7月13日

都麦
都麦
@tsumugiterao
2026年7月13日
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か
濱口竜介の『急に具合が悪くなる』より、自分にとってはこの本こそがよっぽど“人の人についての話”のように思える。人と人はわかりあえないということを前提に、可能な限り、そして双方に必要な範囲で、力を合わせて擦り合わせをしていくことこそが〈コミュニケーション〉だと。 ・人は本来わかりあえない生き物なのに、「話せばわかる」的コミュニケーション教育の影響で、実際わかりあえない状態に直面したとき、そのわかりあえないことを嘆き、終いには相手へのヘイトに向いてしまう。 ・しかし「人て本来わかりあえないよね」という前提があれば、その"わかりあえない"瞬間で、わかりあえないこと自体を嘆くことなく、部分的にでも共有できる点を探ることができる。 ・→この、その都度すり合わせていく(それなのに擦り合わせられない→けどやっぱり少しは擦り合わせられるように頑張って話す)という粘り強い姿勢、わかりあえなさへの忍耐力みたいなものこそが、これからの社会に必要なコミュニケーション能力なのでは という受け取り方をした。 戦後に西洋化した社会で構築されていった(=歴史が浅い)現代日本語の対話するツールとしての脆弱性と、誤ったコミュニケーション教育による“日本人の話し合えなさ”みたいなものにも触れており、言語学的な観点でも面白かった 都度挟まってくる〈演じること〉についての言語化も演じることの至ってシンプルな本質が詰まっていたし、なにより途中言語相対論的な話があってキュンキュンした。いい加減ウィトゲンシュタインに向き合いたい。
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