しがない "愛と幻想のファシズム(上)" 2026年7月11日

しがない
しがない
@ooe
2026年7月11日
愛と幻想のファシズム(上)
「上」を読み終えた。 おもしろい。政治やその成り行き、展開についてはガバガバだと思うが、しかし、人間の描き方や文書はめちゃくちゃ上手。『限りなく透明に近いブルー』からは考えられないくらい文章が上手になっている。一人一人の人間の描写とその性格の再現が克明で、また「狩猟」や自然の描写などはよく勉強したのだなと感じる。そのコンテクストから滲み出る人間像が非常に緻密にできている。 村上特有のいい加減さというか、ざっくばらんな雰囲気、いわゆる村上龍節が出ていて最高だね。 「しにたい」と言うやつにはこの小説の最後の方を読ませてやりたい。生きることから逃れられないのだから逃げるな、と。村上龍の大雑把さが出ていて最高だ。「下」を早く読みたい。
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