
Tomy
@books_tomy
2026年7月11日
読み終わった
良書。
帰納法的に各論を比較し、そこから見出される普遍的なカウンセリングの根幹の要素を導き出すというスタイル。
ままならない現実とどうにもならない身体の合間で行き詰まりを感じ悲鳴を上げる心。その心がカウンセリングによって科学的変化と文学的変化をするということ。
こういったことをとにかく丁寧に書かれている本だった。著者が行った臨床の現場の具体的なケースを織り交ぜてカウンセリングの始まりから終わりまで解説してくれるのでとてもわかりやすい。
その丁寧さに誰もこぼれ落ちることのないよう理解してほしい、伝えたいという著者の誠実さを感じて好感を覚えた。
人生長いこと他者に自分の想いを吐露することは問題の根本的解決にはならないと思って避けていたけれど、実際話してみると心が少し軽くなったり自分の感情を整理して見つめ直す機会になったりと間違いなく話すことによる効用はある。
話を聞いてもらうことは自分の核となる心の本質を変化させることに繋がると改めて思った。
