
Aquaporin
@aquaporinase
2026年7月11日
ネット怪談の民俗学
廣田龍平
読み終わった
面白かった
その人の論考は以前どこか違う媒体で読んでいたこともあり、手に取っていた。
最後の最後に書いてある、クリスディアーナ・ウィルジーの、信念ではなく感情を共有しているというのは一番心に残った。
ネット文化において、テクスチャーに注目したような言説が目につき、あまりにも視野が狭く高精細であり、面白いが、なんの意味があるのかわからず、距離を計りかねていたが少し理解ができた。
より抽象的には、ネット美学というときの美学というラベル付けがよくわかった。
民俗学、普通の人が来歴を忘れているその普通の在りかたを探ることというのがどこかに書いてあったのを覚えており、そこから民俗学は消費社会論とものすごく相性が良いのかと思い至った。
それでいて、普通の生活にいながらにして普通の生活をずれてみることでもあるから、言葉も理論も美学も屈折していることを特徴としていることは間違いなく、そのような屈折した作品や世界観が人気な今は恐ろしく屈折しているか恐ろしく屈折していない。