ネット怪談の民俗学

59件の記録
- こんめ@conconcocon2025年5月15日まだ読んでる内容の三分の一くらい、当時私が卒論でやりたかったことが、書いてあって、うわぁぁぁあああぁぁ〜〜〜ってなってしまった。 著者プロフィールを見てみたら、見事に同世代で、そして著者自身大学生時代にネット怪談で卒論を書いたらしく、ですよね〜〜!そこ興味持ちますよね〜!と勝手にシンパシー。 インターネットと2ちゃんねる、が盛り上がっていくその右肩上がりに乗っかっていた世代としては、従来の怪談、怖い話、にインターネットが介在したことによる現象に、新しさというか、疑問というかを、感じてしまうのかもしれない。 そして私が卒論でやろうとしてたことに関しては、まだ時期尚早というか、資料もケースも収集するだけの数がなかったんだなぁ…としみじみ反省してしまったのであった…
- よつや@hiyayotuya2025年4月23日読み終わった@ カフェ雨宿りで入ったカフェにて。 ネットにあるものは十数年も経つとすぐ探すのが難しくなる気がする。 いつでも読めるネット怪談も、一応紙媒体で持っておきたかった。
- FUKUKOZY@fukukozy2025年4月8日読み終わった「きさらぎ駅」「くねくね」などインターネットを介して広まった著名な怪談を民俗学の視点から考察。 自分は「洒落怖」として雑に受容していたので、引用元明記しつつまとめられていて、長く参考になりそう。 個人的にはバックルームやリミナルスペースが気になるので、その辺りもまとめられていてよかった。あとがきで触れられなかった、として書いていたVRChatなどメタバースの怪談はどんなのがあるんだろう……
- う@365co2025年3月25日読み終わった@ 電車読み終わった!面白かった。出版されてすぐに買って読んでたけどなんか全然集中できなくてしばらく寝かせてから読んだらするすると読めた。新書を全部読めたの初めてかもしれない。 怖い画像が載っててちょっと怖かった。画像がある予感がする度にドキドキしながらページをめくっててある意味昔よく流れてきたスクロールしたらびっくり画像みたいな体験を今私は紙の本でやってるんだ……となった。
- のーとみ@notomi2025年3月10日かつて読んだ廣田龍平「ネット怪談の民俗学」読んだ。この本がいいのは、パソコン通信時代の怪談や、インターネット初期の90年代に生まれた因習系の怪異譚が、どのように広がり、従来のフィクションとしてのホラー小説や映画とは、何が違い、それがどのように広がっていったかというところから丁寧に事例を拾っていることと、個人の創作としての「ネットホラー」と、ネットという双方向メディアによって拡散し変容しながら語り継がれる「ネット怪談」を明確に別物として扱っていること。 それによって、ナラティブな物語がユーザーによって作り上げられていく因習系怪談や村の怪異から、不穏さがただ積み重なっていく物語を必要としない恐怖へと変わっていくネット怪談の歴史がハッキリと見えてくる。それはまるで、三遊亭圓朝に代表される因果物語や、四谷怪談や雨月物語などの幽霊譚から、無意味に恐怖だけが存在する岡本綺堂型のモダンホラーへの推移と重なる。まあ、だからと言って綺堂怪談が、その後の怪談の主流になった訳ではなく、未だ、怪異に原因を求める物語は多く作られているのだけど、それは恐怖を「物語」という枠に収めて商品化する以上、仕方ないことではある。そこをネットが軽々と飛び越えていく過程を、民俗学の手法できちんと解説しているのが、この本の面白さ。 それは言葉による怪異と映像による怪異の違いでもあるし、創作の面白さと、(擬似)体験の面白さの違いでもあって、その違いが、実はとても遠いことを、怪談という表現が露わにしてしまうという面白さでもあると思う。人は何を怖がりたいのか、何故、怖がりたいのかについての基礎研究みたいな本が凄く売れてるというのが何とも面白いというか、もしかすると、この本をネット怪談のカタログ本と間違ってるんじゃないかという心配もあるけど、それもまたネット怪談的で、存在自体面白いと言えるかもw
- amy@note_15812025年3月6日かつて読んだ著者いわく1990年代末~2020年代前半までの約四半世紀ぶんの日のんのネット怪談の大まかな見取り図を提示することを目的として書かれた本。目的の通り日本におけるネット怪談の流れやその時々におけるネット怪談の主流となったテーマやその要因などの論考がある。 インターネットのたとえば掲示板や2ちゃんねる、まとめブログ、Twitterなどのツールの変遷やそれによって可能になったことと照らし合わせながらまとめているところもわかりやすかったし、一時期ネット怪談を読むのにハマっていた身としてもあーそうだった!と懐かしい気持ちになった。 また1点気になったのは第四章の再媒介化もしくはネット怪談の衰退(創作発表の場の変化)に関わることだと思うのだが、たとえば二次創作のアイテムとしてネット怪談が使われているというのは著者の廣田龍平氏はどういう分類をするのだろうと考えた。 私はアニメや漫画の二次創作をよく見るけどpixivでキャラクターがきさらぎ駅に巻き込まれる話もあり、しかも創作のかたちもちゃんねる系というテンプレートがあって2ちゃんねるみたいにスレッドでやりとりしているかたちと小説が組み合わせたようなかたちになっている。 こういうかたちを著者の廣田龍平氏は知っており、そのうえで特に特筆するようなことがなくてスルーしたのかそもそも彼の観測外だったのかはわからないが、どういう分類になるのかは聞いてみたい