ne3ui "夏帆" 2026年7月11日

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@o-akubi
2026年7月11日
夏帆
夏帆
村上春樹
女性単独主人公初なんだ…でまず驚いたけど、記憶に囚われひどく苦悩している、実際近くにいたら何を考えているのかよく分からなそうな男性が主人公の印象がたしかに強いわ…と我にかえる。私の現在の年齢が、たまたま夏帆と同い年なのも嬉しかった。私が春樹さんの作品にハマっていたのは中学時代なんだけど(ちょうど1Q84が出版された年、夢中で読んだ)、ページをめくるだけで現実なんだけど現実ではない、彼にしか書けない不思議な世界へ逃がしてくれるところが好きだったな、と今作を読んでいて懐かしい気持ちになった。回りくどいし質問に答えてくれないキャラクターが多いのも愛おしい。今作も例に漏れずへんてこりんな作品のため、そこへ目線がもってかれてしまうけど、綺麗なことだけを感じ、考え、述べられるわけではないこの世の中を今後も生きていく中で、誰にも奪われない、誰よりも味方になってくれる物語を夏帆自身で得るお話に感じた。私自身母について、性格において合わない部分や学生時代の蟠りがあり、100%の気持ちで返しきれない節がある。母が亡くなったら絶対に立ち直れないだろうし、母に対して感謝や愛情は間違いなくあるものの、こういった気持ちを少しでも抱えることに対して罪悪感があるため、夏帆の気持ちが分かるなあと。結局、何を考え、どう生きるかを決めるのは自分自身であり、誰かが代わりに答えをくれることも、救ってくれることもない。だからこそ、自分だけの物語を持つことが、生きていく上で誰にも奪われない支えになるように感じた。村上作品に登場するどこか孤独を抱えた人たちが好きだ。リアルタイムで作品を楽しめることに感謝したい。やれやれ。
夏帆
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