
tsubaki_fuyunohana
@tsubaki_2025
2026年7月12日
水車小屋のネネ【毎日文庫】
津村記久子
読み終わった
大切に大切に読んでいたのですが、最後は一気にまとめて。
津村記久子さんは、もともとすごく好きな作家さんです。日本で一番信頼している作家さんでした。
でも今回の小説で、一生信頼する作家さんになりました。
最初の方、姉妹の境遇と、その発端となった家族のことがつらくてつらくて、胃が捻じ切れそうでした。
でも、姉はしっかり前を向いて歩いており、妹はとっても賢くて。
何度か訪れる危機を、二人は周囲の人の良心に見守られながら乗り越えていく。
もうこのあたりからずっと泣いてて、この姉妹を何度も抱きしめたくなってました。
第二話の、聡さんのお話も、本当に胸が苦しくなったけど、もうすでに理佐と律の中にしっかり人々の良心が積もっているのを感じていたので、それが聡さんだけでなく、読者の私も照らしてくれていました。
第二話は、特に名場面が多かったですね……
第三話、研司くんが高校に合格したところは、声をあげて泣いてしまいました。嬉しくて。藤沢先生から律へつながれたバトンが、また新しく子どもの未来を拓いたわけです。
そりゃ嗚咽も出るってもんです……
第四話、エピローグも本当に胸にたくさんの気持ちが降り積もりました。
この小説のような良心の連鎖が、この世の中にはほとんど生まれないことを知っています。
でも、連鎖の輪っかが世の中には落ちていて、津村さんはそれをひとつひとつ拾って、磨いて、そっと繋いでくれたのではないかなと思っています。
それは尋常ではないことだと、思います。
この小説があってよかった。読めてよかった。
最後に一つ。
ミス・ミザリー、いい曲だよね!
津村さんも好きなのかな。好きな曲だから、登場してとても嬉しかった!





