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tsubaki_fuyunohana
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@tsubaki_2025
  • 2026年6月27日
    名探偵にさよならを
    名探偵にさよならを
    名探偵シリーズ最終巻。 安楽椅子探偵ものですが、犯人との対決が毎回手に汗握るこちらのシリーズ。 今回もめちゃくちゃどきどきしました。 そして、円環は始原の願いへ辿り着き、新しい物語へ……たんぽぽ娘の恋も決着がつきましたね。
  • 2026年6月21日
    機龍警察 暗黒市場 下
    ページをめくる手ももどかしく、面白さが加速しすぎて不安になるくらい怒涛の展開の下巻でした。 三作目もとんでもない面白さで……このシリーズに出会わず本読みとしての人生を終えていたとしたらと考えると震えます。 三作目はユーリの警察官としての誇りと苦難と名誉の物語でした。そして二作目同様、物語の構成が巧みすぎる。今回は「相似」がテーマ。光と影もまた、同じような形をとるわけで、まさに相似だからこそ互いに切り離せないわけです。 思えば二作目は過去と現在のエコーや双児性がテーマであったわけで、二作目と構成が一見似通っているのに味わいは全く違うわけです。見事すぎる。 登場人物もいっぱい、モチーフもいっぱいなのに、筆力のおかげで人物がこんがらがらない。行政組織のリアルを描きつつ、フィクションとしての大胆さが差し込まれて、でも、よくあるなんちゃって省庁ものにありがちな一瞬で読み手を醒めさせるアリエナサの矩は踰えない。絶妙なバランス感覚で物語が展開して、後半からは一気にエモーショナルの大海原へ放り出される感覚。 各作品ごとに味わいが異なるこちらのシリーズ、シリーズを追いかけるだけでエンタメ小説読み垂涎のフルコースを味わえます。どんどん面白さが増していく異次元さ、こ、この後もこんなに面白いんですか…?
  • 2026年6月21日
    回樹 (ハヤカワ文庫JA)
    初斜線堂有紀作品でした。 葬送を巡る作品を中心に編まれた短編集(「奈辺」は違いますが)。 回樹という謎の植物?生物?装置?は、なんとなくもののけ姫のシシガミ様(ラストのあたりの姿)を想像しながら読んでました。動かないけど。 感情が転移する、という設定は恐ろしいですね…人は忘れることで救われていく生き物だと思っているので、それが妨げられるわけですよね。 回樹は、まさに人間から感情を搾取することが目的の宇宙的生命体なのかもしれないなぁ…と思いました。
  • 2026年6月14日
    機龍警察 暗黒市場 上
    ふ、ふるえるほどおもしろい……‼︎ ユーリ…一級フラグ建築士だよ…涙となっていたところ、ラストの沖津のセリフで背筋が震える。 沖津=メフィストフェレス=旬一郎と呼びたくなる。 面白すぎでしょ…こんなに面白い小説ある…?シリーズ進んでもこんなにずっと面白いことありえる…? は、はやく下巻に進まねば。
  • 2026年6月6日
    名探偵じゃなくても 名探偵のままでいて (宝島社文庫)
    シリーズ第2作目。大切な人を失った人々が、同じく大切な人を失った名探偵のもとへ集う。 静かな悲しい予感と、未来へのほの明るい光を感じます。 今回はヒッチコックの映画が出てきました。これまでホラーと思っていたので、怖くて観ようとしたことがないけど、とっても面白そう。そして、『夏への扉』も絶対に読まねば。
  • 2026年6月6日
    彼女がエスパーだったころ (講談社文庫)
    宮内悠介作品を追いかけて、ということで今回はこちら。 詳細な感想はまた追加するかもしれないが、たまらなく、たまらなく好き!! この作品に出会えて本当に嬉しい。 なんでこんなに好きなのかはわからないが、宮内悠介作品もアンソロジーで知った(上田早夕里作品も)。 私はもっとアンソロジーを読むべきなのか?
  • 2026年5月30日
    機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上
    上下巻読了。 一作目も面白かったけど、本作はさらに叙情味が加わって、小説としての読み応えが増し増しに。 ライザの過去編、映画のように情景が展開される。とんでもない筆力ですな。 さらにはバッハの音楽の描写もとんでもなく効果的にストーリーを誘引する。前半はG線上のアリアの旋律が流れる中で、斬新で残酷なテロリズムがベルファストやロンドンで炸裂し、後半では日本の都市の景観の中で不気味に展開する陰謀と暴力に、クラヴィーア平均律が悲しげに寄り添っていく……こんなに要素がたっぷりなのに過剰に感じないとは、卓越したストーリーテリングの才能ゆえでしょう。 それ以外にも重要な人物やセリフが、双子のように組み合わされて絡み合って配置されていくことで、遠いベルファストと日本が糾える縄のように読者の目の前に現前する。ミリーと緑という二人の妹、詩集の魔力と旅のエッセイの魅力、キリアンと沖津の悪魔性……見事過ぎます…… 面白い、興味深い、価値がある本は普段も読みますが、読みながらここまでわくわくどきどきする本、いつぶりだろう? 次作もすぐに読まなくちゃ。
  • 2026年5月24日
    イン・ザ・メガチャーチ
    身内読書会の課題本でした。 大学選びのあたりとか、SNSの話とかが、ものすごくリアル。リアルというのは、リアリティがあるというよりも、そのまま、という感じがした。 連載は新聞だったそうで。新聞小説の読み手にとって、登場人物たちの行動はおそらく見知らぬものばかりだったのではないか。 なので、まずは描写はリアルをなぞる、小説としての技法はストーリーの組み立ての方へ、という作戦だったのかな、という気がした。 あと、一人男性はいたけど、主に女性のキャラクターの割合が高くて、この推し活文化を描くにあたってなぜ女性の方を選んだのか。おそらくなんだけど、破滅的な結末が実はそこまでなくて、それは読者に衝撃を与え過ぎないように、ということだったのかなと思う。それでも物語としてインパクトを出すために、感情のバリエーションの幅が広くなりがちな女性の方を選んだのだろうかと思った。 『正欲』の方が、小説性とでもいうべきパラメータが高かったような気がした。
  • 2026年5月16日
    不死の島へ
    不死の島へ
    とても不思議な小説。小説にしかできないことをしていて、読むこと自体がとても楽しい体験になった。 最初は、主人公の情けなさに自分を見ているようでなんともいえない気持ちになったけど、物語内物語だとわかったあたりから俄然引き込まれた。主人公の情けなさは変わらないんだけど、でも、二つの世界がお互いに何度も反転していくあたりが物語に緊張感を与えていて、それを安易にホラーにせず描き続ける胆力がすごかった。 最後までいっても、安易なジャンル分けを拒否する不思議さが残っていて、それが奇妙な魅力に繋がっている。 個人的に物語内物語、作品内作品みたいな構造がすごく好きで、これはそれをさらにひねってくれるので、楽しい小説だった。主人公にあんまりヒーロー性がないのに、最後まで惹きつけるのは、さすがの筆力ですね。
  • 2026年5月9日
    それでも旅に出るカフェ (双葉文庫)
    旅に出るカフェシリーズの第2巻。 世界の料理やお菓子、飲み物たちが登場するのが楽しいこちらのシリーズ、今回はコロナ禍、そして世界で起こる戦争や紛争が背景に。 今回はミステリよりも、人間の機微を描く方により重点が置かれたかな。 旅に出る、出られる、ということが再び切実な意味を持つ時代、こうやって出先でひとりで読書をゆっくりできることもまた、奇跡のようなことなんだなと思いました。
  • 2026年5月3日
    機龍警察
    機龍警察
    初めてこういう警察ものシリーズを手に取りました。 冒頭からスピード感すごい!文字なのに、映画を観ているようなドライブ感であっというまに最初の事件が起こりました。 こ、これがデビュー作!?すごすぎる。 エモーショナルな展開は控えめなのに、私にもするする読めた。筆力というものですね。 続きも読んでみます。 警察もの(というにはファンタジーですが)も面白いんだな。
  • 2026年5月2日
    名探偵のままでいて
    名探偵のままでいて
    第21回このミス大賞受賞作品。レビー小体型認知症の祖父が安楽椅子探偵役を務めるミステリ連作集。 レビー小体型認知症の症状は、最近観た映画(『喝采』)で少し知っていましたが、今作の中で説明があり、理解が進みました。 幻視型の探偵は他にもいると思いますが、今作はそれがストーリーにも絡む形となっているのがユニークですね。 最初の方はミステリとしとも人物造形としても少し馴染みにくいな…と思いながら読んだのですが、第五章「まぼろしの女」のラストのある人物との会話で目頭が熱くなりました。その人物は役者を職業にしているのですが、さすがのセリフ選び……切なさがいっぱいですが、ロマンティックなシーンで、名シーンですね。 今作はたくさんの名作ミステリが登場します。特に古畑任三郎の「古畑、風邪をひく」と、ミステリではないですがヤングの「たんぽぽ娘」が気になりました。 次作もあるので、早く読まなきゃ。
  • 2026年4月30日
    総理通訳の外国語勉強法
    ちょっとご縁があってこちらの本を手に取りました。 ふむ、なるほど。参考になるお話がたくさんありました。 まずはノートを作るところからかな。
  • 2026年4月29日
    レモンタルト (講談社文庫)
    大人が主人公の長野まゆみ作品。 こんな気遣いのできる新入社員今時いないぜ、優秀すぎる!!と感嘆しつつも、彼の人間関係における危うさにひやひや。 ただ、大人が主人公なので、そのあたりの危うさも楽しく読みました。 人間関係の機微(といえるかな)も含め、自分が普段いかに鈍感に生きているかを感じました。まあ、引き続き鈍感に生きますが。
  • 2026年4月25日
    植物園の歩き方
    植物園の歩き方
    先日、久しぶりに植物園に行きまして。そういえば植物も好きなんだよな…と思っていたらSNSでこちらの本の情報が飛び込んできた。 漫画ならサクサク読めるか、絵もかわいいし、くらいの気軽な気持ちで手に取ったが、とっても充実した読み応え! 植物の情報を科学的にしっかりまとめつつ、植物園のことも、その創設や歴史、特徴を解説。 漫画はもちろん素敵なんだけど、文字情報がすごく充実! この本、めちゃくちゃすごい本だ。 お出かけしたくなる気持ちを誘う記載もいっぱい。紹介された植物園全部行きたくなる! 出張でよく行ってる場所のすぐ近くの植物園があるのに、全然知らなかった。自分がいかにふだん街をみていないかを思い知る。 これからは植物園にも定期的にでかけたい。まずは伊豆シャボテン動物公園から!!(シャボテン狩り工房でサボテンの寄せ植えつくりたい!!!)
  • 2026年4月25日
    名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇 (講談社文庫 の 7-13)
    法月綸太郎短編の傑作の詰め合わせ。 (こちらもHuluの予習) ミステリによって人間の業が炙り出されるプロセスがなんともほろ苦く、読み応えがあるなぁ… パズル的な面白さにだけ惹かれて読んでいた中高生の頃には、こんなこと全然気づいてなかったなぁ。 あの頃はそもそも気付けもしなかったか…… 読み直せてよかった。 というか、これまで読んだものを読み返したくなる。 時間ないけど……読者でいるには人生は短すぎる。
  • 2026年4月25日
    メルカトル悪人狩り
    久しぶりのメルカトルものでした。 (Hulu配信を観る前の予習として) 大山誠一郎氏の解説が見事。なるほど……メルカトル鮎作品を読み返したくなりました。 短編だとさらに際立つメルの銘探偵ぶりにぞっとしました…神がかりすぎる……
  • 2026年4月25日
    勿忘草をさがして
    高校生と大学生の青年2人が主人公のミステリ連作集。 植物が好きなので、植物がたくさん出てきて嬉しかった。 菊子さんのお庭でのお茶会、いいなぁ。
  • 2026年4月18日
    神の光
    神の光
    建物などの消失がテーマの短編ばかりのミステリ。消失の謎の解決方法がさまざまで、その謎がストーリーに絡んでおり美しい。 装丁や各短編の表紙絵も美学が貫かれており、本自体も美しい。 作家のつくった謎の世界観を大切にしようという出版社の意気込みを感じました。柳智之さんという方が装画・装幀を両方とも担当なんですね。抽象的なのに抒情的で素晴らしいです。
  • 2026年4月17日
    忙しい人のための美術館の歩き方
    忙しい人のための美術館の歩き方
    ビジネスマンにはアートを、的な本には食傷気味。ビジネスマンだって飲み会や遊びに行く。美術館に行くのだって、別に理由なくて行ってもええやんか、「仕事の役に立つ」アート論なんてごめんだ!と思い続けている私にとって、大変に嬉しい本でした。 最初は、なぜ現代日本人は美術館に行かないのか、という話から始まったので、またか…と一瞬思ったのですが、すぐに、「そんな中で美術館に行く人たちって、なんで行くの?」という話が始まって、お、なんかこの本は他の本と違うぞ?と身を乗り出す。そこで、なぜか美術館に勝手に行ってる人たちの共通点をさらっと言い当てておられて、この作者の方はめちゃくちゃ信頼できるーーー!!!とそこから一気読み。 具体的な事例と抽象的な整理や考察がバランスよく配されており、全ての説明が「嘘じゃない」信頼感に満ち溢れていました。あとがきではもはや感動しました。 学芸員さんだけでなく、大学で教鞭をとられ、一般に向けて情報発信されている作者だからこその、多角的な考察が盛りだくさんで、やさしい言葉遣いと語りかけるようなわかりやすさがあるのに、一つ一つのパラグラフに作者が自身の哲学やスタンスをしっかり盛り込んでいる。かんたんなのに、疎ではない、というか。 一気に大ファンになりました。こういう書き手の方がまだ日本にもおられるんだ、と本当に嬉しく思いました。別の著作もぜひ拝読したいです。
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