本16 "モノノ怪 執" 2025年3月27日

本16
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@hakusai_467
2025年3月27日
モノノ怪 執
モノノ怪 執
仁木英之
長く積んでいた本を、ようやく読み終えた。 個人的には「文車妖妃」「のっぺらぼう」「玉藻前」の順に好きだ。 「文車妖妃」に登場する文車妖怪は初めて知った妖怪だったが、本に取り憑くという設定が興味深く、新たに知ることができて嬉しかった。 この物語では違ったが、一般的には美女の姿をしているらしい。日本の妖怪は女性であることが多いが、昔は女性が我慢を強いられることが多かったため、その抑圧が恨みや憎しみとなり、妖怪へと変じたのかもしれない…そんなことを考えさせられた。 「のっぺらぼう」は特に終わり方が印象的で、一番ぞくっとした。 このラストがモノノ怪らしいかは別として、個人的には一番しっくりきたというか…とにかく背筋が凍るような余韻が残った。 やはりどの物語も終始薬売りは主要モブというイメージ。前回も言ったが、歴史怪談や人間ドラマが好きな人には向いてるかも。
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