
ルリオ
@rulio
2026年7月12日
羊と鋼の森
宮下奈都
読み終わった
静かで美しい成長物語
高校生のときに聴いた、板鳥の調律したピアノの音に惹かれて調律師となった外村。先輩の柳の付き添いで訪れた家の双子の姉、和音のピアノに強い興味を持つ。外村の調律師としての成長が描かれる。
外村が山育ちのこともあり、ピアノの音色は多彩な自然に例えられる。表現の美しさが心地よい。
「そうゆうのを無駄っていう概念がないって言うんだし、もっといえば無駄という言葉を知らないことになるんじゃないか」(134ページより引用)
外村の実直な性格から、調律師の先輩たちと関係を良くしていくが、仕事の描かれ方があまりご都合主義でなく現実味があった。仕事をしていれば良いこともあれば嫌なこともある点はよく描かれている。個人的にはその仕事上の嫌なことがリアルで自分とも重なりくるものがあった。外村のように素直に、物事を捉えていきたい。








