
くる見
@walnut966
2026年7月12日
献灯使
多和田葉子
読み終わった
ディストピア文学と称されるものを読んだのは初めてかもしれません。
ディストピアとは反理想郷の意味。
この小説においては文明が退化したように見える世界。特定の言葉は禁止され、食べ物の流通もままならず、著しく体力の失われた子どもたち。
破滅へ向かう道途中でそれでも生きていく人間。
笑顔があります。楽しい会話もあります。
読みながら、難しいと感じる部分がたくさんありました。それは自分の中で答えが見つけられないからです。小説の中に答えがないから、自分で補完しようとするのだけれど、それがうまくいかないから難しいと感じる。
だけど、どんな世界になったとしても、なんとなくかたちを変えて、長い短いはあるかもしれないけれどそれでも生きていけると思える希望を感じました。