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くる見
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@walnut966
  • 2026年7月5日
    からだの美
    からだの美
    小川洋子さんの小説に出てくる、だれかの身体はすごく魅力的です。 なんらかのスポーツの選手…ハンドボール、槍投げ、水泳の飛び込み…他には、両手と片足を失った学生寮の管理人さんなど。 からだの動きから美しさを拾い上げる、その工程の秘密を知れるのではとわくわくしながら読みました。 手足はもちろん、視線や骨にいたるまで、それぞれを取り巻く境界線が融解してゆく様はまさしく、からだの美でした。 さしあたっては、ゴリラを見に行きたくなりました。 シルバーバックと呼ばれる、銀白色の背中を見に行きたい。
  • 2026年7月5日
    冗談に殺す
    冗談に殺す
    有名なドグラ・マグラを読む前に、夢野久作の作風に触れておこうと思い上巻(夢の巻)を購入。 怪奇、狂気、エログロ、幻想に面食らうどころか、いつのまにやらおよそ600ページを読み終えていたので、勢いそのままに下巻の本書を購入し、そこから読み始めるまで時間が経ってしまいましたが本日読了。 上巻では空を飛ぶパラソルが一番のお気に入りでしたが、下巻では斜坑、難船小僧、眼を開く、が特に好きでした。 みずみずしく生々しい肉体の感触、狂った人間の感情、建物風景の詳細な描写に加えて、独特の言い回しや、誰かに語りかける形式の一人称視点…「夢野久作」を存分に堪能できた上下巻でした。 難船小僧の船および海上の生活、オンチが働く工場…自然の風景だけではなく、そういった人工物にも何かが宿っているような息づかいを感じます。
  • 2026年6月22日
    死体埋め部の回想と再興
    救いを求めて第2巻。 分岐した未来、xにしろyにしろ祝部の行く先は……と思いました。 どうしたって彼の夜は、活動と先輩のために空けておくほかないのでしょう。 推理をして承認されて、埋めて、祈りを見届けて…そうしてたまに、遠いところで合宿をして。 それがずっと続けばいいと思いました。破滅への祈り。
  • 2026年6月21日
    君たちはどう生きるか
    ちょうど最近、自分が体験したことに通ずる場面があり その体験はけして気持ちの良いものではなかったのですが、このお話の身に刺さる鋭さを思うと、体験しておいてよかったと、またこの時期にこの本を読むことができて良かったと思いました。貸してくださった職場の方に感謝します。 苦しい後悔は、正しい選択に気づくための気持ち。 それに気づくことができれば、その方向に進んで行ける。 そういうことを、このお話から学ぶことができました。
  • 2026年6月18日
    死体埋め部の悔恨と青春
    お茶目な文章が素敵です。 祝部と織賀の関係性が、単なる先輩後輩というところではなく 複雑でぐろぐろとした重たいものであるような感があり、心がギュッとなりました。 承認欲求というのは誰しもが持ちうるが他人からは批判されてしまいがちで、近ごろよく聞く言葉なのでお手軽な印象を持っていましたが… 織賀の承認を得るために、推理を披露する祝部の姿もある種の承認欲求であり、そこにはもっと切実で神格化された織賀への感情も混じっていて、複雑な関係性に拍車をかけています。
  • 2026年6月16日
    人質の朗読会
    人質の朗読会
    祈りにも似た朗読会。人質たちの九つの物語に込められた祈りは、きっとそれぞれ異なる意味を持っているのでしょう。 しかしそのどれもが忘れられない大切な思い出なのだと思いました。 他人にとってはなんてこともない、ただ通過していくだけのモノに与えられる唯一無二の物語。 小川洋子さんの書く物語が大好きです。
  • 2026年6月14日
    望月の烏
    望月の烏
    凪彦や四姫、次の世代がこれからの山内をどう生きていくのか気になります。 一方で、雪哉が近習だった頃が懐かしく寂しく思えます。 雪斎が本当は何を思っているのか、何にせよ辛いことには変わりないのだろうと思います。
  • 2026年6月9日
    みずうみ
    みずうみ
    楽しいことも悲しいことも全てつながっていて 愛情を捲ってみると、すぐそこに残酷なものが蔓延している。そういう世界で、世界と同じように中島くんとちひろさんもつながっているのだと思いました。 切ないけれど明るい感もあり、少しづつ前に進む人の力を感じるお話でした。
  • 2026年6月4日
    ことり
    ことり
    ひたむきに、ありのままに生きることの難しさ。 自分たちの納得の外側から、世界は無遠慮に干渉してくることへのもどかしさを感じました。 読み終わってから冒頭を見返して、とある場面にて、ああよかったなあと安心しました。
  • 2026年5月30日
    真鶴
    真鶴
    行動や景色、そして気持ちは発生した瞬間にそのままのかたちで出力されています。 そのため、文章はぽつぽつとした調子に感じられます。かなり好きな部類の読み味でした。 真鶴町というのは神奈川県に実在する場所だと知りました。 いつか行ってみたい、できれば作中に登場するお祭りも見てみたいです。そうしてこの小説の輪郭をもっと確かなものにしたい。
  • 2026年5月30日
    烏の緑羽
    烏の緑羽
    職場の方が大変に気前が良く、八咫烏シリーズを一式貸してくれました。 いよいよ最新刊に近づきつつあるのが寂しいです。 長束さまがより好きになる一冊でした。 純粋であるゆえに躓いたり、そこを乗り越え進んでいく姿はひたすらに応援したくなります。 シリーズを通して、たいていの登場人物に濃い背景があり、個性があり、読んでいて本当に楽しいです。
  • 2026年5月26日
    白夜
    白夜
    愛すべき空想家の青年。 孤独で、空想に耽っている彼のことをなんだか愛おしく感じるのは、彼が他人に対して距離の近い親しみを持っているからか なによりナースチェンカに対する純情がいじらしかったです。 白夜にぴかぴか光ったあとふっと消えてしまう恋愛でした。
  • 2026年5月24日
    春のこわいもの
    春のこわいもの
    物語のなかで書かれる、どこか身に覚えがある出来事は生々しい現実感を帯びていました。 自分のすぐそばに、小説から飛び出した悪意が潜んでいるかのように感じられて胸騒ぎがします。
  • 2026年5月23日
    きことわ (新潮文庫)
    とても好きな書き出し。 読み進めていくうちに、どうしてだか祖父宅の二階や浴室の匂いがしてきました。 光の濃淡や、匂いや、音を感じる小説でした。
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