献灯使

献灯使
献灯使
多和田葉子
講談社
2017年8月8日
26件の記録
  • フー
    @ymym_who
    2025年8月24日
  • 結城
    結城
    @aori
    2025年8月24日
    オーディブルにて。 多和田葉子、学生時代に『容疑者の夜行列車』が気になって買ったまま結局いままで読むことなく来てしまったんだけどとても面白かった。 そう、作品から少し距離を置いて言えば面白かった…んだけど題材が題材だけに入り込むと辛い。 そしてその作品内のユーモアがその辛さに追い討ちをかけてくる。 「こんなこと、深刻なことではありませんよね?」という皮肉が読者を切りつけてくる。 朗読もとてもよかったんだけど、文字ではないと味わいきれない作品のような気もするなー。 朗読 岩瀬善太郎
  • 読書猫
    読書猫
    @bookcat
    2025年7月31日
    (本文抜粋) “今はもう趣味を煉瓦として使って、個性という名の一軒家を建てようとは思わない。どんな靴をはくかは重要な問題だが、自分を演出するために靴を選ぶことはなくなった。“ “自分の世代の人間は長寿を祝う必要なんかないのだと義郎は思う。生きていることはありがたいが、老人は生きていて当たり前なのだから祝う必要などない。むしろ死亡率の高い子供が今日も死ななかったことを祝うべきだろう。” (「献灯使」より) “一子は破けてしまった心をかたく凍らせて、待つのはやめよう、忘れよう、と決心した。翌日のその翌日も「待たない」自分の強い意志が自分の中にあるのを確認した。ところが何日たっても、待たない自分がしこりのように喉につかえて、待つのをやめているということが待っているのと同じだけの苦しさで一子を支配し続けた。” (「韋駄天どこまでも」より) “瀬出は深緑色の海面を憎しみをこめて睨んだ。海には責任がないことは充分承知していた。責任をとらなくてもいい主体を人は「自然」と呼ぶ。“ (「彼岸」より)
  • momiji
    momiji
    @momiji_book
    2025年6月28日
    厄災後の鎖国した日本を描くディストピア的小説。表題作は曾祖父と曾孫の、変わってしまった日本の日常が淡々と綴られる。詳細な日常描写と対比して厄災については詳しく語られず想像の余地あり。言葉遊びも面白い。収録作同士の繋がりもちょうど良く思った。
  • anraQ
    anraQ
    @aaa_aaa
    2025年6月27日
  • makio
    @makioreads
    2025年5月26日
  • MA Books
    @ma-books-202504
    2025年5月18日
  • kanademi
    kanademi
    @kanademi_0114
    2025年5月7日
    ハシビロコウの表紙に惹かれて手に取りました。多和田さん作品は初めてでしたが、言語や生物としての性質など独特の世界観に、付いていくのに大変な部分もありつつ引き込まれていきました。 途中何度か大きく場面転換がありますが、最後全てが分かりやすく繋がったり回収されたりせずに終わります。 連作短編が上手く繋がっていくのが大好きな私は「えっ?」とやや放心状態でしたが、それはそれでなんとも言えない読後感で悪くない…と思ってしまいました(何様) 実は多和田作品、3部作サーガを積んでおります…。こちらも独特な世界観の様子…楽しみですね!
  • 砂
    @hnpnknot
    2025年5月6日
    仲良しのChatGPTにおすすめされたので…
  • すい
    すい
    @suu_ame
    2025年5月4日
  • ロッタ
    ロッタ
    @rotta_yomu
    2025年4月23日
    初めての多和田葉子!!静かで不穏で愛がある。これからも多和田さんは追わなくてはならぬと決意。
  • 葉
    @fygsk
    2025年4月13日
  • izy
    izy
    @izy
    2025年3月18日
    震災後のディストピアを言語であぶり出す。 漢字ちゃう漢能小説の「韋駄天どこまでも」が一番お気に入り。
  • mkt
    mkt
    @mkthnsk
    2025年3月14日
  • tomika
    @to_mi_ka
    2025年3月13日
  • さ
    @chiru144
    2025年3月10日
  • comi_inu
    comi_inu
    @pandarabun
    2025年3月7日
    子供たちは未発達のまま生まれ、ちゃんと立って歩くことも難しい。対する老人たちは100歳を過ぎても老いることなく死ねない身体を授かっている、そんなディストピア世界を穏やかな語り口で描いた作品だ。 断片的な語りから、どうやら日本に大災害があったこと、日本は鎖国状態にあること、国家としてほとんどまともに機能していないらしいことなどが伺える。 そんな状況での、老人 義郎とその曾孫の無名の生活が中心に綴られる。 無名の未熟で不明瞭な身体について義郎が「まだ到着していない時代の美しさ」と表すのがすきだ。無名を愛し、どこもかしこも真新しく美しいと思っていることが伝わる。そして食事シーンの一節、 「無名、待っていろ。お前が自分の歯では切り刻めない食物繊維のジャングルを、曾おじいちゃんが代わりに切り刻んで命への道をひらいてやるから。俺は無名の歯だ。無名、太陽をどんどん体内に取り入れろ」 ここで胸がツンと痛む。 自分たちより先に命が尽きるだろう孫の世話をすることの悔しさや、やるせなさ、献身を感じる。義郎がいくら頑張っても無名にとってこの世界は鋭く堅く険しすぎることは変わらないのが苦しい。 無名もまた自分の無力さを理解しており、着替えに失敗しては「ぼくはダメ男だなあ」と自嘲することもある。彼は賢くてやさしくて、光を受けると透けてしまうような柔らかな子ども、新しい時代の生物なのだ。 無名の選択を正しく理解できたか自信がない。わたしたち旧世代を残し、無名たち、新しい時代の生物はここではないどこかへ行ってしまったことだけはわかる。 老いを知らないバカバカしい国を去り、旅立ったことは無名たちにとって幸福な選択だと信じたい。 多和田葉子は崩壊ギリギリのラインを狙った言葉遊びをするように思う。バカバカしい国のバカバカしい政治や、無名たちがまとう輪郭のあいまいな質感を捉えるにはその表現しかないなと思わせるから凄い。
  • 文々
    文々
    @Obunbun_2308
    2025年3月6日
  • USA
    USA
    @usastreet
    2024年12月10日
    放送大学教材図書
  • 村崎
    @mrskntk
    2020年12月28日
  • Rika
    Rika
    @ri_books_
    1900年1月1日
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