
潮満希
@chosekido_m
2026年7月12日

惑星
片山令子
古本屋で出逢った本
何度でも読みたい
パートナーが読んでいて気になり、購入した本。
詩人・絵本作家として活躍した片山令子のエッセイを集めた詩文集。
エッセイには、まるで詩を綴るかのような想像力の飛翔があり、小さな主題が開放的な広がりを持って展開されていくのが、その視点の幻想的な雰囲気と相まって、美しく、新鮮に感じられる。
この本では、各章で幾つかのエッセイごとに一篇の詩が挟まる構図であり、片山玲子の思考と共に、そのエッセンスが濃縮された美しい詩の数々を贅沢にも味わうことができるのが慕わしい。
どのエッセイも大変に素晴らしいが、私が特に好きなのは「にぎやかな棲み家」であり、ミモザを喰らう青虫たちが黄色の蝶になって飛んでゆく様に、“ミモザの黄色い花を咲かせるか、黄色の蝶を飛ばせるか”で悩む様子がなんともおかしく、それでいて、ミモザから黄色の蝶が飛んでゆくのを想像すれば、ミモザの花が翅を得てそのまま飛んでいるかのようにも思え、その悩ましさにも共感することができる。
これからも読み続けていきたい、大切な一冊になった。