
ミキ
@miki___63
2026年7月12日
だまされ屋さん
星野智幸
読み終わった
生きていて、一番厄介なのは「家族」なのだろうと思う。
ひとの家族問題には安易に踏み込むべきではないという日本の社会の中でまだ、自分もそんな価値観をすっかり身につけて生きてきたけれど、出口が見えなくなったとき、本当に家族だけで解決できるのか。
途中途中、身につまされて読み進めるのが苦しかった部分もあったけれど、最後はこの家族の一員になったような錯覚を覚えて泣けた。
「家族自己責任論」を少しでもゆるくすることができたら、と著者。
ファンタジーだと言ってしまえばそれまでなのかもしれない。それでも。
自分の言葉をみつけることの難しさと、ただその人の言葉が生まれるまで待つことの難しさよ…。
最後の参考文献をみて、なるほど、「母」の描写の苦しさはそこからきていたんだと。そしてその緻密さに驚く。すごい……