
吹
@ojamimi
2026年7月12日
spring
恩田陸
読み終わった
読み始めてすぐに、なんだこの話は……と惹き込まれ、読み終えたくない気持ちのあまり積読になっていた本。結果一年以上ベッドサイドに立てかけていたらしい。時の経つのはあまりに早い。
つい先日本屋で続編を見かけて、そういえばまだ読み終えていないなと気付き、久々に開いた勢いのまま残りの200ページを一気に駆け抜けた。
とても繊細に、あざやかに、恐ろしいほどのエネルギーで精神世界が描いてあり、音楽を生業としている身として、大きく頷ける部分と、まだ分からなくて悶々とする部分と、己を贄として捧げる覚悟はわたしには無いのかもしれないという落胆に近い感情を抱いたりもして、世界に羽ばたくひとたちの魂をまざまざと見せつけられ、刺激を受けた。
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あたしね、ずっと考えてたんだ。どうしてあたしたちはバレエを観るんだろ、バレエを観たいと思うんだろって。でね、『アサシン』を観ていて、初めて「ああ、あたしの代わりに踊ってくれてるんだなあ」って思ったんだ。ううん、あたしがバレエをやってたからじゃないの。ダンサーでなくても、どんな仕事や境遇の人でも、舞台の上のダンサーは、みんな観客の代わりに踊ってくれてるんだと思う。そもそも、舞台芸術全般がそうかもしれない。舞台の上で、役者や音楽家やダンサーは、観客の代わりに「生きてくれている」。
誰もが、舞台の上で「生き直す」自分を観ている。舞台の上のアーティストと一緒に、人生を生き直す。


