時雨崎 "高い城の男" 2026年7月11日

高い城の男
高い城の男
フィリップ・K・ディック
もしも第二次世界大戦で枢軸国が勝っていたら? "その雇い主が真の権力者、つまり日本人たちを、どのくらい左右する力があるのかなんて推測は、できるはずがない。労弁委は拝日派白人どもの息がかかっている。" こんな文がぽんぽん飛び出してくるからずっと胡乱な顔をしてしまう。 何をするにも八卦見でじゃらじゃら占いしてどうのこうのする白人たち。(日本人に押し付けられたらしい)易経を絶対視している敗戦国アメリカ人。何を読まされているんだ…? 所詮は勝てば官軍負ければ賊軍、もし逆だったらアメリカ人だってこんなもんでしょ、みたいなメタい視線を感じる。 さらに作中作で「もし連合国が勝っていたらという小説」まで出てきてああだこうだと登場人物が議論する。やっぱメタいな… 戦前戦後史に詳しければもっと面白かったかも。実在する人名がまあまあ出てくる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved