
永倉あんず
@Anzngkr
2026年7月13日
増補版 ガザとは何か
岡真理
読んでる
100ページまで読んだ。
『ハマスのやったことは戦争犯罪だが、それ以上にイスラエルの行動が非人道的である』『歴史的文脈を踏まえるとハマスの攻撃は祖国奪還である』という感じで読み取っているが、これが理屈として成立するのかとちょっと首を捻ってしまった。
ちょっと前段まで国際法を犯してパレスチナを占領したイスラエルを糾弾していなかったか?
そもそもテロ行為は等しく断じられるべきであるが、ハマス側の攻撃への批判や検証は不十分だ(厳しく批判すべきと書いてあるのみである)。情報のバランスに偏りがあるように思う。
また、セミナーという形式の特性上、著者の感情が文面に強く滲み出ている点は先の感想に書いた通りであり、また先の感想に書いたようにフラットで中立的な解説を期待して購入したので、感情的な扇動を強く感じる点が残念で、読み進めづらい。
読者がこういった疑問を持たない場合、情報収集に偏りが生じる可能性がある。実際、既にこの本を叩き棒にしているような感想は複数見たことがある。
判断できないから保留 という姿勢を厳しく糾弾していたが、相対的に/絶対的にイスラエルが悪いという話がしたいのか? よく分からない。もう少し読み進めた方が良さそうだ。
個人的に気になっているのは、国際法上の『ジェノサイド』の定義をこの著者がどこまで適用するかである。
ジェノサイド条約を過去の事象にも訴求するのであれば、北海道開拓/琉球王国の併合どころか果ては平安時代の蝦夷/隼人の征伐まで遡ることになってしまうだろうが、どういう定義をしているのだろう。初手で提示されていないので気になる。

