
amy
@note_1581
2025年3月5日

読まれる覚悟
桜庭一樹
かつて読んだ
桜庭一樹氏の『読まれる覚悟』を読みました。よくこの内容を言葉にして1冊の本にまとめてくださったなあ、勇気が必要だったろうなあと
キャリアのある小説家だからこそできたという面とキャリアのある小説家だからこそ言葉に重さが発生してしまうということを考えるとよくぞ世にだしてくれたという気持ちになる
読み方や感想の持ち方は自由というのは、それはあるのだけれどやっぱり誤読というのはある、と私は思っている。小説家だけではなくあらゆるクリエイター(特に物語性が発生してしまうもの)にも言えることだと思うけどどんな感想も引き受けろというのはそれはかなり暴力的だと思う。明らかな誤読は誤読であるのだから、それまで引き受けなくても良いというのはとても心強い言葉だし、本書では何が解釈の自由、感想としての自由にあたるかと誤読の違いも書いてくれているのでSNSなどにレビューを書くことが多い人の参考になると思う
韓国文学のメッセージ(政治的な主張)の強さやそれができる社会背景などにも言及してくれて、これはこの本を読まなければ知ることのできない部分だったのでよかった
また作家や作品にファンダムができてしまった場合のことについても書いてくれていて、何か好きな人やものがある人にもおすすめ


