
おにぞう
@onizou4869
2026年7月13日

一次元の挿し木 (宝島社文庫)
松下龍之介
読み終わった
評価の高い作品である一方で、人を選ぶ作品とも聞いていた。
その理由がわかった気がする。
200年前の白骨体の骨をDNA鑑定したところ、死んだと言われている義妹のDNAと一致したということから話が動き出す本作。
惹きつける導入と、テンポのよい文章で、とても読みやすく楽しめた。
ただ、本作はミステリーとして良く紹介されていたが、謎を解く系のミステリーを求めていると、求めているものとは違うと思ってしまうかもしれない。
謎自体は色々と提示されているが、それを解くことは難しくなく、衝撃的な事実みたいなものも無かったように思えた。
本作はミステリー部分はフレーバー的な位置づけなのだと思う。 謎があるからこそ主人公は義妹の事を知るために動き始め、真相へ近づいていく。
一種の主人公の成長物語として楽しむべき作品だと思う。
現在ドラマ化がされているが、とてもドラマ向けな作品だと思う。
過去と現在、様々な人間模様が交錯する話なので、ドラマ勢からは考察が捗りそう。
小説は大ボリュームという訳ではないので、ドラマを観て気になった方は小説も読んでみてほしい。

