
ぎい
@untermrad_0702
2026年7月13日
青春は美わし
ヘルマン・ヘッセ,
高橋健二
読み終わった
ヘッセ
新潮文庫
再読済
「楽しき時の命は美わし。
青春は美わし。そはもはや来たらず。
されば重ねて言わん。
青春の年々は美わし。
青春は美わし。そはもはや来たらず」
(解説より。1961年版にある、巻頭に掲げられた民謡)
おそらくヘッセ自身の青少年期の思い出、経験を元に書かれた中編2編。
表題作「青春は美わし」と「ラテン語学校生」を収録。
2編とも、故郷と、若く幼い時代へ向けた、甘く苦く、優しい愛しさに満ちている作品です。
誰しもが持っているはずの、故郷へのほろ苦い愛情、大人への過渡期に経験する痛みへの慈しみ。
それが言葉の端々ににじんでいるのが、ヘッセの愛だなあ、と。
二度と来ないものだから美しいと感じるのか、
美しさを大切に心にしまい込むから、二度と出会えないのか……。
それぞれの青春が、きっと一番に尊く美しいんだろうな。
