いち。 "プレゼント" 2026年7月13日

プレゼント
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伊坂幸太郎,
宮部みゆき,
恩田陸,
梨木香歩,
江國香織,
町田そのこ,
米澤穂信
新潮文庫の100冊フェア50周年記念として描かれた7つの物語がここに集結。多彩なジャンル×夏というテーマにより自分に合った物語や言葉に出会えると銘打った一冊。自分好みのジャンルってなんだろうという観点で初心者にもオススメされている。登場人物の想いや背景が丁寧で、余韻が残る作品が多いと感じられた 「ウッドペッカー荘事件」伊坂幸太郎 数々の事件に遭遇しながら距離感が近づいていくヨフネと尊。ところが事件を通して物語は意外な展開に進んでいく。ヨフネの声色を想像すると結構アツく込み上げるものがあった。 「二つの宇宙」江國香織 祖母のことが好きな主人公とその恋人との出来事が描かれる。祖母が個性的で、振り回される主人公に大変そうだなぁとしみじみ思う瞬間が多い。 「真実のトランク」宮部みゆき 真実のトランクを持つという男性。彼はそれを利用してとある真実をしらしめる。あの時、なぜ偉そうな男達から私を助けてくれたのか、それを知るのはもっと先の話。犯罪者に該当しなくとも悪と呼べる存在がいることを再認識し、日常の中にある疑問を考えるきっかけを得られる。 「きっとあの日の光と同じ」町田そのこ 幼馴染の男子のそれぞれの恋。本来はこうやって人を好きになるのが理想なのかなと、そう思わせるような出会いと障害による葛藤。読み手の視点でカップルを見ることの心地良さたるや。これコンビニ兄弟の番外編なの!?読んでない!読まなきゃじゃん! 「無明」米澤穂信 真夏の新宿駅。乳児の首に手をかける母親。守るべきものを守る力がないことでタガが外れたのかもしれない。けれどそんな風になってしまったのは何が原因か、奥底に眠る根源があるのではないか。これはもしかしたら夏の暑さという目に見えない脅威のせいではないのか。 「見越しの松」梨木香歩 遠くの景色を「見越す」位置へ意図的に植えられた松を、造園の世界では「見越しの松」と呼ぶらしく、景色を切り取るためのシンボル的存在であると同時に、この世と別の世の境界のような役割を担っている。樹齢◯年の木が急にいなくなったら、その土地にどんな影響があるのかなんて誰が想像できようか。 「伝説の季節」恩田陸 学校に漂う、どこか不穏な空気感に呑み込まれる感覚のホラー。不気味だ。夏のテーマってそういうことなのですか。
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