
みや子
@miya1989
2026年7月13日
重力ピエロ
伊坂幸太郎
買った
読み終わった
伊坂幸太郎先生の作品に触れたことがないので手に取った
この作品にした理由は明確
今年のオークス、ジュウリョクピエロの実力は理解した上で鞍上で切ったらアタマで来たのが吐きそうなくらい悔しかったから
もう読むならこの作品からだろってことで拝読
まず、文章がしっとりしてて色気を感じた
お茶の間に流れる濡れ場のような、背徳的なエロさみたいな?
たぶん私だけなんだろうな
あと、ものの例えかたが今まで見たことない感じで特徴的で、文章がかなり頭に残る
静かに淡々と進みながらもたまに覗く不穏さが気になってどんどん読んでしまう
読んでも読んでも何もわからなくて、それも更に気になっちゃう原因になるからまた読み続けてしまう
更に文章的にも読みやすい
が、はっきり言って、想像と違った結末だった
私がどんでん返しというものに慣れ切っていて、きっと何かすごいどんでん返しがあるのかと思って読み進めていたのが原因なのはわかってる
雰囲気としては凪いだ海のように静かに終わった
でも、その静かさの中には確かに家族の繋がりがあって、誰よりも家族を思い合っている人達がいた
何か思いもよらない結末が待っていると思っていた自分が恥ずかしい
それくらい、最後には爽やかさがあった
最後のシーン、私には太陽を背にして笑う春の姿が見えた
ゆっくりと徐々に染み入ってくるような読後感
じわじわと広がって内側を満たしていくような暖かさ
伊坂先生の作品に持っていた漠然としたイメージを覆されて、他の作品も読みたいと思わされた