
doji
@doji_asgp
2026年7月12日
私とは何かーー「個人」から「分人」へ
平野啓一郎
読み終わった
大学院時代にエリクソンを読んでじっくりアイデンティティを学んでしまったものだから、なんとなくここで書かれていることはあまり納得できなそうな気がして遠ざけていたけれど、仕事で必要になり読んだ。どちらかというとエリクソンの発達心理学におけるアイデンティティというより、社会心理学における社会的アイデンティティ理論に近くて、さらにいえば哲学だとドゥルーズとかに感覚が近いのかもしれない。けれどここで書かれていような、場面ごとに異なる振る舞いの違いであったりこころのありようの変化というより、もうすこし奥にある生きがいや充実感など、自我にかかわる部分をエリクソンは扱っているのだけれど、そんなものはポストモダンを通過した現代においては古くさい考えなのかもしれない。ここで書かれていた扉のないトイレにマスクだけが置かれている話、たしかエリクソンの本の中にあった気がするのでひざびさに本棚を探そうかなと思う。
