砂塵 "恋文の技術 新版 (ポプラ文..." 2026年7月13日

砂塵
@sunachiri718
2026年7月13日
恋文の技術 新版 (ポプラ文庫)
書簡体小説という言葉をこの小説のあとがきで初めて知った。 とっても阿呆でいじらしくも感じるお話でした。主人公の守田は作中で一番捻くれてて阿呆でしょうもない人なのかもしれないけど、でも登場人物みんなにちゃんと好かれているのだろうとわかる。そして彼も、登場人物全員を(思うところはありながらも)ひねくれつつ好きなんだろうと思った。 一番好きなシーン(手紙?)は、「美術館のいいところはどこかわかりますか。彼女の横顔が見られるところですよ」でした。守田は伊吹さんと過ごした日々のことをよく思い出して書いていますが、それは守田が伊吹さんのことをいいなと思った時なんだろうし、そしてまだまだいっぱいあるんだろうなと感じさせる。最後に書いた手紙が恋文であることを伊吹さんが受け止めてくれたらいいなと思いました。 森見登美彦先生の小説を初めてきちんと読みましたが、言葉選びの面白いこと面白いこと。「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」は映画で以前観て大好きなのですが、小説もまた一から読もうと思います。
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