
えか
@eka
2026年7月13日
杉森くんを殺すには
おさつ,
長谷川 まりる
読み終わった
読了!!!!
出会うべくして出会った一冊だったんだなぁ、きっと……
心の整理というか、悲しみへ向き合う過程というか。
必要な時に誰も気付いてあげなかったこと。見逃してしまったこと。気付いていても何もしなかったこと。助けを求めることができないこと。助けることに疲弊してしまったこと。背を向けてしまったこと。
そうして人が亡くなって、残された側は罪悪感を背負うことになって、それでも生きていく中でどうしたって苦しみを抱えたままでいられないから、折り合いをつけるための何かが必要で。
精神的に追い詰められている人に依存されているときの苦しさも知っている。
知っているから、誰かに助けを求めたくてもそれがよぎって、同じ思いをさせたくない気持ちも分かる。
同時に、追い詰められているときの、正常に考えられないときや生きるのにただただ必死で助けを求めて縋ってしまうこと、人間不信のせいでその助けを求めることのできる相手が限られてしまうこと、それもよく分かる……。
どれもこれもに気持ちが分かる。私は、どの立場にもなったことがある。
そして自分がどちらかというと杉森くん側のタイプなので、ヒロの気持ちを追うたびに、きっと客観的に見たら私はこんな風に相手に思われていたことだろうな……とずっと考えていた。
というように読んでいたので、
こんな風に言われても仕方ない、文句は言える立場じゃない、申し訳ない、ごめんね、いや謝罪なんて欲しくないだろうな、見苦しいだけだろうな、許さないでいいよ、
そういったような気持ちで読み進めていた……
人によって、誰に感情移入し立場を重ねるかはきっと変わるだろうと思う。
私は主に杉森くんに重ねていたので、上記の通りにヒロとは別の苦しさを味わいながら読んでいた。
でも自分のせいで相手がこんなに傷付いて苦しんでいることはちゃんと受け止めなくてはいけないと思うし、どんな決断をするのか見届けて、それがどんなことでもただ静かに受け止めなくてならないと、そうしなければならない気がして、最後までページを読み進めた。
読むのがひどく辛かったけれど、大切な一冊であるとも思う。この本に巡り会えて本当によかった。
そしてこれが児童文学であることも大事だと思う。
誰もに読んで欲しい一冊だと思う。
薦めるには重たいのかもしれないけれど。



