tada
@miyamotouro
2026年7月13日
オリガ・モリソヴナの反語法
米原万里
読み終わった
ミステリーと共感力
物語の主人公は、ロシア語の通訳を生業とする弘世志摩。「雪解け」から間もない一九六〇年代初め、プラハのソビエト学校に学んだ彼女の脳裏に、一人の老舞踏教師をめぐる謎めいた記憶が古傷のように疼く。反語法を駆使して子供たちを遅しく育て上げる彼女の腕は天下一品。門下からはボリショイ劇場さえ狙えるほどの優れたダンサーが巣立った。そんな彼女の前で、ある日、大男がすれ違いざま転倒したところから、志摩やその幼い仲間たちは好奇心の鬼になった。
年齢不詳のバレエ教師オリガ・モリソヴナとは果たしてだれであったか。
