ぎんこ
@ginko00
2026年7月14日

あちらにいる鬼 (朝日文庫)
井上荒野
読み終わった
すごくよかった。不倫もの、三角関係ものはああまたかと思うが1人の男を通して妻と愛人が互いをみている図、そして最後に結局男に視線が戻っていく図。最初に妻が愛人を好きですらあるのではないかと思うほどなのにその図が逆転していく感覚。妻は彼が彼であるために愛人ごと好きであった気がする。そしてこの静かな意地が彼女が妻であれた理由なのかと。モデルになった方々に私はあまりいい印象はないが、彼女たちにとってその世界は悪くないものだったのだろうとも。しかし、それが逆転するのがタイトルインパクト。鬼なのだ。こどもからしたら。誰が。読み始める前は愛人だと思っていた。今は3人誰もが鬼にあてはまる。もう、彼らは違う修羅に生きているんだ。