
長山
@Naga_book
2026年7月13日
殺し屋の営業術
野宮有
オーディオブックで聴いた
『殺し屋の営業術』 オーディブル
人間性が欠けた営業マシーンの主人公が、裏社会に足を踏み入れ、自分の居場所を見つける話。
序盤は営業の話から鳥井の異常性が語られ、「何が殺し屋なんだ?」と思う。そして、ついに殺し屋との邂逅。これが鳥井の転機となる。
読み味(読んではいないが)は、ライトノベルかと思うほど軽く、テンポがいい。鳥井が凄腕営業マンだからか、会話のテンポや展開のスピード感を、あえて文章にも表している気がする。
極東コンサルティングの所属も、揃いも揃ってろくでもない連中ばかりながら、腕は立つ。何より、ライバル関係にある鴎木(ずっとカモネギだと思っていた)と百舌のキャラクターがいい。深紅のドレスにピンクのダイヤ。目立つし、カッコいい! このキャラクターたちが強敵だからこそ、鳥井たち主人公サイドの策略が光る。
クライマックス周辺は、「さすがにここから何かあるだろ」と予感させるが、むしろ安心して最後まで読めると思っていい。そして最後の終わり方を見て、主人公の悪辣っぷりを知ってほしい。
