あけいろ "生きるぼくら" 2026年7月14日

あけいろ
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@ake1r0
2026年7月14日
生きるぼくら
生きるぼくら
原田マハ
ずっと大事に大事に読むのを温めていた。いつか茅野に行きたい、だったら行く前に読んだ方がいいと立て続けに3人から薦められ、そのうちのひとりが貸してくれたのだ。この夏ぐらいには叶えたいなあ、とついに読み始め、梅干し作りのくだりあたりから即座に茅野行きの計画を立てはじめた。勢い、大事。よくよく読み進めると「梅干し戦争」の章がいちばん刺さる。母との思い出がつまった大好きなものを嫌いになってしまう切なさが自分ごとのように思えた。早く蓼科に行ってくれ。家族、ふるさと、農業、認知症と、物語に内包するテーマはあまりに現実みがあり、決して軽くはないのに、気がついたら読み終わっていた。この物語を大事に思っている友人に思いを馳せながらの読書体験、いいものだったな。
あけいろ
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@ake1r0
今年初めて梅仕事チャレンジした。といってもシンプルな青梅ジャムだけれど。もともとジャムやお菓子、てづくり好きなので、せっせと梅干しを漬ける過程の描写に、わくわくした。だからこそ、梅干しを大嫌いになってしまう人生と自分と自分自身の母を重ねてしまい、切なくなる。 p31  梅干し作りの一連の作業は、人生の目には、とても単純に映った。やってみろと言われたら、自分にもすぐにできるような。  それでいてそれは、神秘的な、不思議な行為のようにも思われた。母しか知り得ない方法、母にしかできない所作で、執り行われているような気がした。そして、その洞察は多分正しかった。  母でない人が作る梅干しは、あの色、あの酸っぱさ、あのむずむずするなつかしさをたたえたものではないはずなのだ。 p38  そんな日々の中で、母が再び梅干し作りを始めた。  いつもなら、帰宅した母と二言三言会話をして自室へこもってしまうのだが、人生は、珍しい儀式に立ち会うかのように、静かな深夜、母  の作業を見守った。  青い梅を洗う。塩を振りかける。樽の中に並べる。なんてことのない作業をみつめるうちに、いつしか人生は、幼かった頃の記憶の中で遊ぶのだった。
あけいろ
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@ake1r0
色々な家族のかたちが、ある。自分自身の家族を顧みてしまう。家族のかたちに正解なんてないのかもしれない。誇りに思えればそれでいい。愛すべき家族が居ることが幸いだと思う。
あけいろ
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志乃さん、素敵な人だ。人生との出逢いのシーンも印象的で、そのノリの良さ面倒みの良さのおかげで、物語が詰まずにすんだようなものじゃないか。 認知症がすすんでしまったおばあちゃんを支える孫ふたりを励ます言葉の数々にも感動した。厳しさの裏にある途方もない優しさ、志乃さんのような人間になりたいな。己の中にイマジナリー志乃さんを宿して生きていきたい。 フィクションの中にしか、居ないような人物像だけれど、この本を貸してくれた年も離れた友人に重なる部分もあるから不思議だ。 苦しいときに、ちゃんと味方ですよと見守ってくれる、人生の先輩。
あけいろ
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おにぎりが無性に食べたくなる。炊き立ての温かいごはんと少しの塩気とパリパリの海苔。子どもの頃、朝はパン派の我が家の朝食にたまに登場するおにぎりが恋しい。 たぶんこの本を読む前から、母のおにぎり食べたいなあと思い出すきっかけがあったから、なにか縁を感じるタイミングで読めたのだと思う。 なにがきっかけだったのだろうね。
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