
めあ
@ameamea
2026年7月14日

たましいのふたりごと (単行本)
川上未映子,
穂村弘
読み終わった
言葉に関する対話のなかで生まれる言葉たち。
例えば「後悔」。いつか後悔をするのだと予感しながらも、そのことから背を向け、けれど日々前借りするように苦しんで生きているという川上未映子さんの言葉が印象的だった。
「それは生の一回性が、本当に大事なものをわからないようにさせているからだと思うんです。ひとは二回めがないと、本当に大事なものを見つけられないようにできていて。」(p191)
そんなの悲しすぎるのに、その感覚がよくわかる。どうして大事な瞬間を一回めのそのときは受け流して、あとで後悔することになってしまうんだろう。そういう切ない感覚のことならよくわかる。
でも、だから本を読むんだよなあ、と思った。自分にとっての大事な一回めに気づける感受性を、言葉にできる表現力を、そんなものをすこしでも自分の中で育てたくて本を読んでいる。こうしてすきな作家さんの対談本を読むこともそのひとつ。
いくつもの言葉たちについて深く、一緒に潜っていけたような気がした。